モーツァルト、ディープ・パープル、そしてバッハ
昨日のドライブでは、車中で例のシューリヒトのモーツァルト音源集のピアノ協奏曲を聴いていた。そのモーツァルトのピアノ協奏曲第17番第1楽章で、聞き覚えのあるコード進行があった。本来は Dm なのだが、わかりやすくするために最初から Gm として書く。
Gm Cm F B♭ E♭ ~
楽器のできるディープ・パープル・ファンならぴんと来ると思うが、これは「紫の炎」の間奏部にほぼ同じである。
Gm Cm/E♭ F B♭/D E♭ Cm D7
本来このコード進行はリッチーがバッハからインスパイヤされた、ということになっている。それがどの曲かは知らないのだけれど、近いのがブランデンブルク協奏曲第2番の第1楽章に出てくる。なぜ同じではなく「近い」のかというと、こちらはキーが Dm で Gm はサブドミナントになるからだ。
Gm C F B♭ Edim A7
私は昔からこのコード進行が大好きで、大昔パソコンでブルックナー風の曲を作った時の中間部のフーガのさらに中間部でこれに近いコード進行を使った記憶がある。
双方ともに「黄金コード」と言ってもいいと思うが、クラシックでもあまり耳にしないのは印象が強すぎるせいで使いづらいのかな。
モーツァルトのピアノ協奏曲第17番第1楽章 上記のコード進行は3分45秒あたり
ディープ・パープル「紫の炎」 上記のコード進行は2分48秒あたり
ブランデンブルク協奏曲第2番の第1楽章は理想的な演奏がようつべに壊滅的に無い!
上記のコード進行は1分20秒あたり