ハイドン 交響曲第1番~第5番

ハイドン
交響曲第1番
交響曲第2番
交響曲第3番
交響曲第4番
交響曲第5番
フィッシャー指揮 オーストリアハンガリーハイドン管弦楽団(1990)
ハイドン・エディションの交響曲全集である。
ハイドンは、エステルハージ候に仕えたことで有名だが、この5曲はモルツィン伯という貴族の楽団の宮廷楽長時代の作品(のちにモルツィン伯の経済的危機により解雇されたが、すぐにエステルハージ家の副楽長に就任)
この頃は未だ交響曲の形式も厳密ではなく、1,2,4番は3楽章形式、古典派交響曲につきものの第1楽章のアダージョ序奏もないし、5番はアダージョ楽章とアレグロ楽章が逆転している。
正直、いかなハイドンでも20代後半のこの時期の交響曲は、後期交響曲には及ばないだろう、等と思っていたのだが、あにはからんや、さわやかな中にも深い陰影が既にあり、実に気持ちのいい作品群である。
第1番を貼る。