ハイドン 交響曲第64番~第66番

ハイドン
交響曲第64番「時の移ろい」
交響曲第65番
交響曲第66番
フィッシャー指揮 オーストリアハンガリーハイドン管弦楽団(1997)
64番は、第1楽章が息の長い旋律と細かいパッセージの対比が印象深い。
第2楽章は、一部強奏はあるものの、ほとんどの部分がまるでつぶやきのような弱奏なのが面白い。
メヌエットもフィナーレも、従来のメヌエット、フィナーレの範疇に入りきらない。

65番は、シュトゥルム・ウント・ドラング期の作品である。全体におだやかで一見地味ではあるが、細かい創意工夫に満ちている。

66番は、第1楽章で、まさかの展開でいつの間にか長調が短調になる部分が印象深い。ここら辺に来ると、もうほとんど後期の交響曲といってもいい感じの出来。