コンヴィチュニーの「神々の黄昏」

ワーグナー「神々の黄昏」
コンヴィチュニー指揮  コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団(1959)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ジークフリート
ヘルマン・ウーデ(グンター)
ゴットロープ・フリック(ハーゲン)
オタカール・クラウス(アルベリヒ)
アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)他
「3人のノルン」の出番も凄味があったが、その後「夜明け」の音楽がのっそりとはじまると「これこれ、コンヴィチュニーはこうでなくては」とワクワクした。
「ラインへの旅」では、金管が暴走気味で爆裂感が半端ない。
今までも良かったが、ここに来ていよいよコンヴィチュニーの本領発揮といった感あり。
前にも書いたが、多分通しでブリュンヒルデを歌うのは最後であったろうヴァルナイの、このオペラ最後の「ブリュンヒルデの自己犠牲」は鬼気迫るものがある。
クナッパーツブッシュバイエルン盤でもハーゲンを歌っていたフリックは、個人的には魔笛のザラストロのイメージが強いが、ここではなかなか憎々しげな名唱。
音さえよければ名盤扱いされたろうな・・・・・