「ニタイとキナナ 」高室弓生

「縄文物語」
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/08/19
と同じ「でらんぬ村」の150年後の物語との事だが、直接的な続編ではない。
「縄文物語」は大人になりゆく二人の少女の物語だったが、こちらは若い夫婦の物語で、妊娠や出産がある。
通販サイトのレビューで「(定価)1,600円の価値がある」と書いていた人がいた。現在ユーズドでも倍近い値がついており、私はそれを購入したのだが、それでもそれだけの値段の価値があると思う。
なぜならこのジャンルにおいて、これ以上深い作品を書く人が現れるとは思えないからだ。
というか、このジャンル自体、誰も挑戦しないであろう。そういう意味で、この作品(と縄文物語)は、日本にとっても世界にとっても大変貴重なものなのだ。
「でらんぬ村」の物語はまだあるとのことで、今後の刊行が待ち遠しい。