ロストロポーヴィチの「スペードの女王」

チャイコフスキー 歌劇「スペードの女王
ロストロポーヴィチ指揮 フランス国立管弦楽団(1976)
リーザ:ガリーナ・ヴィシネフスカヤ
伯爵夫人:レジーナ・レズニク
ゲルマン:ピョートル・グーガロフ
エレツキー公:ベルント・ヴァイクル
ポリーナ:ハンナ・シュヴァルツ
クローエ:ルチア・ポップ

レズニク、ヴァイクル、ポップと、ロシア・オペラなのに私の好きな歌手が集う録音があった。これは聴かねば!
ポップの役どころの「クローエ」であるが、これは仮面舞踏会の余興で登場人物が演じる「ダフニスとクローエ」であり、通常はそのまま登場人物が劇中劇として歌うのであるが、この録音は、クローエのみ、本来のリーザ役が歌うはずが、なぜか別人であるポップが担当している。まあ、おかげでポップの歌声が聴けるわけであるが。
ロストロポーヴィチは、いろいろ工夫をしてはいるのだろうが、なんか芯が通っていない感じ。フランスのオケのせいなのか、なんかシャキッとしないな。
歌手陣は標準以上とは思うが、やはりお目当ての上記3人に耳が行く。
スペードの女王」は、とりあえずこれで一段落。