ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団1962)
ジェームズ・キング:ジークムント
レジーヌ・クレスパン:ジークリンデ
ゴットロープ・フリック:フンディング
ハンス・ホッター:ヴォータン
ビルギット・ニルソン:ブリュンヒルデ
クリスタ・ルートヴィヒ:フリッカ
ブリギッテ・ファスベンダー:ヴァルトラウテ
ベリット・リンドホルム:ヘルムヴィーゲ
ヘルガ・デルネッシュ:オルトリンデ
ヴェラ・シュロッサー:ゲルヒルデ
ヘレン・ワッツ:シュヴェルトライテ
ヴェラ・リッテ:ジークルーネ
クラウディア・ヘルマン:ロスヴァイゼ
マリリン・タイラー:グリムゲルデ
ショルティはさておいて(笑)ジークリンデのレジーヌ・クレスパンがうれしい。今まで何回か書いてきているが、とりあえず下記を張り付ける。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2011/09/21
若き日のブリギッテ・ファスベンダーも興味深い。
さて、あまり好きではないニルソンのブリュンヒルデである。
細かいことを言うようだが、第2幕冒頭の「ホヨトホ」が「ト」と「ホ」には音程の跳躍があり、今まで聴いてきた歌手から、この2音の間はずりあげて歌うものだと思っていた。ところがニルソンは「ト」から「ホ」まで一気に跳ぶ。カルショーか、ショルティから注文があったのか、彼女自身の歌い方なのかわからないので、急遽ベームのバイロイト盤を聴いたらやはり一気に跳んでいたので彼女の歌い方なのだろう。楽譜上はどうなっているのかわからないので、もしかしたら彼女の方が正しいのかもしれない。しかし、雰囲気が無いことおびただしい。
ジークムントのジェームズ・キングは、スタジオ盤なので抑えられてはいるものの、相変わらずの泣き節が興を削ぐ。
ホッターはさずがに盛りを過ぎた感あり。製作者側は、名バスのステレオ録音を残したかったのだろうが「ラインの黄金」のままロンドンにまかせるべきではなかったか。