ヴィルヘルム・シュヒターについて(とNHK交響楽団)

ヴィルヘルム・シュヒターについては何回か書いている。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/09/28/050401
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/09/29/045257
「不当に録音が少ない」と書いたが、あってもなぜかイタリア・オペラ(のドイツ語版)だったりオペレッタだったりするので食指が動かない。ドイツの指揮者がこういう扱いを受けているという事は、レコード会社から2番手扱いされていた証拠である。派手なスター指揮者ではなかっただけの話なのに。
しかし、上記のショックのBOXがネット上でもシュヒターの存在を世に知らしめた(というか思い出させた)ような感があるので、これからは発掘音源等どんどん発売されてほしい。ちなみに「さまよえるオランダ人」の発掘音源がある。
アナログ時代はベートーヴェンの第9もあったようだが、CD化はされていないようだ。いつか出ないかな・・・・
そんな中「NHK交響楽団の基礎を作った指揮者」としての録音がいくつか発売されている。
1959年に初めてNHK交響楽団を振ったドヴォザーク、スメタナ等を中心とした2CDセット、そして、1960年のNHK交響楽団の大規模な世界一周演奏旅行の録音が8CDセットで発売されている。ほとんどの指揮者は岩城宏之(と外山雄三)であるが、なんと「エロイカ」をシュヒターが振っているのだ!