クーベリックのモーツァルト「ハフナー・セレナーデ」

モーツァルト セレナード 第7番 ニ長調「ハフナー」

クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団(1964)

クーベリックの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を聴きたくて買ったら2CDセットで「ハフナー・セレナーデ」がついてきた。
この曲は、だいぶ前にコープマンで買っていたのだが、正直ピンと来ていなかった。
今回クーベリックで聴いてみて、その速いテンポにびっくりした。第1楽章だけ比べてもクーベリックが 6:40 コープマンが 9;45 である。
しかし、この早いテンポでやっとこの曲の魅力がわかった気がする。コープマンの演奏は、速い演奏を聴いてから、ゆったりしたテンポのバージョンとして楽しむものだったのだ。
さらに驚くのは、クーベリックの音作りで、実は勝手に、この人はロマンティックな音作りをする人だと思い込んでいたのだが、古楽器演奏も真っ青の、実にすっきりした演奏で、個人的には名演ではないかと思う。