モーツァルト「レクイエム」
ヘルマン・シェルヘン(シェルヒェン)指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1958)
ウィーン・アカデミー室内合唱団
セーナ・ユリナッチ(S)
ルクレツィア・ウェスト(A)
ハンス・レフラー(T)
フレデリック・ガスリー(B)
ヘルマン・シェルヒェンについては全く知らなかったが、ネット上の評判のみで購入。作曲家兼指揮者で「現代音楽の推進者として知られた」(ウィキペディア)との事。
とにかくテンポ設定の振り幅が大きい。かと思うと急ブレーキのようなリタルダンドがかかる。しかし、演奏自体は真摯なので奇矯な印象はない。
ウィキペディアに
演奏スタイルは基本的には知的で明晰なものを指向していたが、一方(特に古典作品で)伝統に反旗を翻すような奇抜な解釈による演奏を行うこともあり、さらに実演では表現主義的な激しさを見せることもまた多かった。
とあるように、一般にはドンデモ指揮者扱いとの事だが、ある意味トンデモ指揮者であるクナッパーツブッシュのファンとしては、こういう演奏は逆に嬉しくなってしまう。
この人も、いずれ腰を落ち着けて聴いてみたい。