アンゲルブレヒトのフォーレ 歌劇「ペネロープ」(1951)

フォーレ 歌劇「ペネロープ」
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮 フランス国立放送管弦楽団(1951)
ベルテ・モンマール(S)
ジョルジュ・ジュアット(T)

以前
お目当てにしているクレスパンの歌うアンゲルブレシュト盤がえらい高値が付いている
と書いたフォーレの歌劇「ペネロープ」であるが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/07/14/045318
同じアンゲルブレシュト指揮で、モノラルのライブ録音が廉価だったので、とりあえずどんな曲かが知りたかったので購入。
ストーリーはギリシャ神話でお馴染の、トロイア戦争を背景としたオデュッセウスと妻ぺネロープの話。(個人的には宗像教授異考録を思い出したりして)
ざっくりしたあらすじは、オデュッセウストロイア戦争からの帰還を待つぺネロープには王位簒奪を狙う求婚者が群がるが(50人以上らしい)ぺネロープはそれをはねつけ続けている。
やっと帰還したオデュッセウスは、陰謀をたくらむ求婚者達を欺くために変装して館に入る。
ぺネロープはとうとう、夫の弓が引けたものでなければ結婚しないと宣言、求婚者達が挑戦するもことごとく失敗、そこへ変装したオデュッセウスが現れ見事に弓を引いて名乗りを上げ、求婚者達を打ち倒して大団円。

さて、ネット上ではこの録音が音が悪いという評判だったが、海賊盤の上程度で、どんな音楽かをわかるには充分である。いかにもフォーレらしい音楽なので満足。
ただし、アンゲルブレシュトは推進力たっぷりの演奏なので、もうちょっとゆったりした演奏でも聴いてみたくなる。