ワーグナー
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
「ローエングリン」第1幕への前奏曲
「ローエングリン」第3幕への前奏曲
「さまよえるオランダ人」序曲
「タンホイザー」序曲
クリュイタンス指揮 パリ・オペラ座管弦楽団(1959)
クリュイタンス・コレクションである。いきなりオペラを聴く前に、ウォーミングアップとしてワーグナーの管弦楽曲を聴いてみることにした。
ちなみに、モノラルでもワーグナーの管弦楽曲があるが、そちらは「ニーベルングの指輪」関連である。
マイスタージンガーは冒頭のみのっそり始まるが、自然なアッチェレランドがかかっていて、いつの間にか快速演奏になっている。他の曲もそうだが、イタリア人のトスカニーニのカンタービレのワーグナーが新鮮だったように、精緻であるが明るい抒情性のあるクリュイタンスのワーグナーも実に新鮮だ。
ヴィーラント・ワーグナーがクリュイタンスのワーグナーを
「エレガントにして清澄、ニュアンスと色彩に満ちた品位あふれるもの」
と、絶賛したそうだがむべなるかな。