ワーグナー「ローエングリン」(モノラル)
クリュイタンス指揮 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団(1958)
ローエングリン/シャーンドル・コーンヤ
エルザ・フォン・ブラバント/レオニー・リザネク
オルトルート/アストリッド・ヴァルナイ
フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵/エルネスト・ブラン
国王ハンリヒ/キート・エンゲン
軍令使/エーベルハルト・ヴェヒター
4人のブラバントの貴族
ゲルハルト・シュトルツェ
ハンス=ギュンター・ツィンマーマン
ゴットハルト・クロンシュタイン
エグモント・コッホ
4人の小姓
エリーザベト・ウィッツマン
ヒルガルト・シューネマン
アンネ・マリー・ルートヴィヒ
クラウディア・ヘルマン
クリュイタンス・コレクションである。
実に心に染み入る「ローエングリン」だが、有名フレーズのフレージングが通常と違う場合がある。今までクリュイタンスのワーグナーは新鮮と感じてきたが、ここにきて若干の違和感も混じってきた。
歌手陣は当たり役のオルトルートのヴァルナイは別格だが、気品あるテノールのコーンヤをはじめ皆標準以上の出来、まだ20代のヴェヒターの軍令が若々しい。ただし、個人的にはどうしてもリザネクは好みではない。