アフロディテス・チャイルド「666」(1971)

アフロディテス・チャイルド「666」(1971)

アフロディテス・チャイルドの「666」はプログレの傑作とのことで、だいぶ前から聴いてみたかったのだが、ずっと高値が続いていた。久々にチェックしたら適正価格のものがあったので購入、とここまでは実は去年の1月の話で、実際に聴くまでに1年半かかってしまった。
ギリシャのバンド、アフロディテス・チャイルドが解散後にレコード会社との契約のために再結成して作成されたアナログ2枚組の大作だが、全作曲編曲、プロデュースがヴァンゲリスということで、実質ヴァンゲリスのソロプロジェクトにアフロディテス・チャイルドの元メンバーが参加した、といってもいい作品だ。
一聴してびっくりするのが、さすがにヴァンゲリスだけあって音色とかのセンスがもう70年代初頭のものではない。さらにかの「アレア」より前に、ギリシャ(ヴァルカン)の民族音楽的フレーズを取り入れている事。全体の完成度も高いし、1971年という事を考えたらとんでもない作品だと思う。