トータスの話

歳のせいなのか、たまにCDラックを調べていて、どんなバンドで、いつ、何のきっかけで買ったのか、まったく記憶に無いCDを発見することがある。
トータスは(後で調べたら)2ndから4thまでの3枚があった。いわゆるポストロックのバンドである。
たぶん、以前買ったプログレの本に載っていたのがきっかけだったと思うが、現在貸し出し中なので確認できない。
しかし、せっかくなので順番に聴いてみることにした。(ご存知の方には今更の話だろうがご容赦願いたい)

Tortoise "Millions Now Living Will Never Die" (1996)

ミニマル、クラウト、アンヴィエント、チェンバー、前衛、コンクレート、さまざまな要素を含みながら、それらを発展させ独自の音楽を確立している。
決してしちめんどくさい音楽ではなく、聴いていて実に気持ちがいい。
ヴィブラフォン等、鍵盤打楽器の多用も(ザッパ&マバーズやピエール・ムーランズ・ゴングやブラッフォードぐらいでしか聴いた事が無かったから)嬉しい。
なんか、久々に自分の中の眠っていた創造性に火が付いた気分。あ、だから「今」まで家で寝かされていて「今」聴いたのか。
そういえば若い頃、鍵盤打楽器とドラム、ベースによる、ジャズロックっぽくないアグレッシヴなインプロバンドを構想した事があったなあ。なんとなく思っただけだったが。

Tortoise "TNT" (1998)

2ndよりさらにジャンルレスのごった煮感がすごいが、不思議な統一感がある。
2ndよりとっつきやすいかもしれないが音楽性の深みが減ったわけではない。

この曲なんか、ピーター・ガブリエルのボーカルを乗せてみたいな。

youtu.be

ライブ映像もあった。

youtu.be

Tortoise "Standards" (2001)

アグレッシヴなドライブ感が最も強い。いわゆるプログレに一番近い印象のアルバム。