方言「くわる」から斗南藩の話

このブログで時折ご登場していただいている行きつけの床屋のマスターであるが、先日台風の話になり「側溝がくわって」と言われて思わず「くわって?」と聞き返してしまった。
「詰まる」という意味だそうだが、普通に使われているという。八戸に来てけっこう経つが初めて聞いた。
帰宅して津軽出身の奥さんに聞いても聞いたことがないという。
出社して八戸出身の同僚に聞いても、初めて聞いたとのこと。その人は五戸の人だ、と言ったら「もしかしたら斗南藩の関係かも」と言われてびっくり。
戊辰戦争に敗れた会津藩下北半島に移封され斗南藩となり非常に苦労した、という話は知っていたが、五戸が関係しているとは寡聞ながらしらなかった。
調べたら、最初の藩庁が五戸に置かれたとの事。そして、下北半島とともに五戸から田子にかけての範囲(と現十和田市の一部)も斗南藩だった!
同僚はその関係で福島の方言が五戸に入ったのでは?と推理した模様。
三沢にある斗南藩記念観光村には一度駐車場まで行って、そこにある食堂でごはんを食べた記憶があるが、当時はあまり興味がわかなかった。
しかし、五戸も関係していたとなると現金なもので、ぐんと身近に感じてしまう。
ちなみに「くわる」は岩手の方言のようで、床屋のマスターの名字が岩手で最も多いという事も知り、もしかしたらご先祖が岩手だったかしら?等と思っている。次回、確認させていただこう。
あ、もし「くわる」を使っている方ががおられたら、情報を請う。