ドナ・サマー「華麗なる誘惑」(1979)

ライブの後にまたまたアナログ2枚組のコンセプトアルバムである。精力的だ!でも「華麗なる誘惑」ってあんまりピンと来ないな。"Bad Girls"の方がしっくりくる。
今回のコンセプトは、アナログ片面ごとに音楽の趣向を替える、という「ワンス・アポン・ア・タイム」の方法論の完成形とも言えるもので、第1面のテーマがロックとの融合、第1曲目が「ホット・スタッフ」!!なーるほどー!
「ホット・スタッフ」のギターがジェフ・バクスターである事は以前書いたが、このアルバムは融合するジャンルに沿って、多数のゲスト・ミュージシャンが呼ばれているいる模様。
ちなみに第2面が伝統的なディスコ、第3面がバラード、第4面がエレクトリック・ディスコ、となっている。
びっくりしたのが、やはり各面が曲の切れ目なし構成で、特に「ホット・スタッフ」は今まで7インチ、12インチシングルバージョンしか知らなかったが、アルバムでは次の"Bad Girls"と繋がっていたとは!
グラミー賞をとったことでもわかるように、一般には名作と言われるこのアルバムだが、あえて言わせてもらえば、ところどころ水増し感がある。これだけ短期間にアナログ2枚組を含めてアルバムを制作し続けてきたことによって息切れ状態になったか・・・