ABBA のアルバムを年代順に聴くと、最初は50年代60年代のオーソドックスなポップスを土台に、徐々に ABBA らしい個性を形成してゆく過程がよくわかる。
それでも 1st の"Ring Ring"(この時はまだ"Bjorn & Benny, Agnetha & Frida"名義)の"Love Isn't Easy (But It Sure Is Hard Enough)"を聴くと、最初はのんびりしたカントリームードで始まるが、突然アグネタの高音が攻撃的に入ってくるさまを聴くと、これはあきらかにアグネタの声の効果をわかった上での曲作りだということがわかる。
つまりは、ボーカリストのアグネタを得たことにより、曲作りの方向が決定していった、ということになる。
なので、この曲はその記念碑的作品だと思う。