ABBA の3枚目にして実質的な世界デビューアルバムの"ABBA"は、聴いた時の印象が他のアルバムと随分違う。
ハードロック、レゲエ、ファンク、そしてプログレ(それもキーボード・プログレ)風と多岐のジャンルにわたっている。その後のアルバムでは例えばファンクっぽい曲はあっても、あくまでABBA流のファンクであって、このアルバムのようにそのジャンルそのままのスタイル、というのは無いのだ。
これは世界デビューやアメリカの市場を意識したこともあろうが、昨日
ABBA のアルバムを年代順に聴くと、最初は50年代60年代のオーソドックスなポップスを土台に、徐々に ABBA らしい個性を形成してゆく過程がよくわかる。
と書いたが、このアルバムはは唯一無二の"ABBA"というジャンルを形成するための過渡期、というか大いなる実験作だったのではないだろうか。
貼り付けるのはプログレ風のインスト"Intermezzo No. 1"をライブバージョンで。