この曲を聴いていて、たいていの人がサビ前の音を聴いてなんか落ち着かない気分になるのではないだろうか。
トニックが Dm で、ここは Gm Dm A7 そしてサビでトニックの Dm に戻るのだから、コード的にはごく普通の流れである。
しかしサビ前の長く伸ばす音が G なので、Gm から Dm に移ったところでテンションになる。そこで緊張感が生まれる。そして次が A7 なので G は A のセブンスなのでここで実はコード的には解決しているのだが、聴いている側の脳がここで A の根音である A 求めてしまう。それが落ち着かなさにつながる。そこをあえて G のままにすることによって緊張感がずっと続いてそのままサビに突入してここで初めて脳が安心して解放される。ここら辺実によく考えられていると思う。
ちなみに、カバーの中でここを A に上げている例を何個か見つけたことがある。気持ちはわかる。わかるのだが、ここは G のままでなければいけない。
こちらがABBAのオリジナル。
A に上がってしまう動画だが、以前見つけた女声ボーカルの動画がなぜか見つからない。
ので、バードコアバージョンのこの映像を貼る。