予想より早く"Blue Box"が届いた。マリスカ・ヴェレスが参加する前の1stをさらりと聴いてから 2nd を聴く。
ちなみに 1st (男性ボーカル)は声質といい曲調といい、いかにも60年代のサイケ色のあるビートロックでまあこれも悪くない。
前に、ベストに収録されているシングル曲がほとんどアルバムに収録されていない、と書いたがアルバムとシングルの関係はバンドによっていろいろで、まずアルバムを作ってからその中でヒットしそうな曲をシングルカットするパターン、ヒットしたシングルを組み込む形でアルバムを作成するパターン、そしてシングルとアルバムをきっぱりと分けるパターン等あり、最後のパターンはかのビートルズもしばらくはこのパターンであった。このパターンをとるバンドは、アルバム制作に対してしっかりとしたコンセプトを持ってる場合が多いのだが、ほとんどの曲を書いているギタリストのロビー・ファン・レーベンの方針なんだろうと想像する。
そしてその想像通りマリスカ・ヴェレスが参加したこの 2nd は 1st とは打って変わってかなり硬派で責めた内容である。
せっかくスカウトしたマリスカのボーカルがありながら、シタールとタブラによるインストのみの曲や約5分の曲のうちインストのイントロが2分以上ある曲、4分の曲のうちブラスのアウトロが2分もある曲等もある。前のアルバムと違ってもう既に1970年代の音になっている。これは油断がならないぞ・・・・