Shocking Blue "Good Times"(1974)

"Blue Box"である。
ロビー・ファン・レーベンの後釜のギタリストが、どういう経緯でショッキング・ブルーに加入することになったのか、海外のウィキペディアでも書かれていないのでよくわからないのだが、それなりの実力者を呼んできたのだろう。
アルバムの半分の曲をこのギタリストが作曲し、残りの半分は他の人が作曲しているが、たぶん大半がカバーだと思われる。
なので、非常にバラエティに富んだ良質のポップス・アルバムに仕上がっている。が、長調の曲が多く、このギタリストの音楽性なんだろうが、からっと明るいバンドになってしまい、このバンドが本来持っていた影みたいなものはもう無くなってしまった。
そのせいかもしれないが、この後マリスカが脱退を表明し、そのままショッキング・ブルーは解散となる。
なので"Blue Box"は、シングルA面B面を収録した2CDと、ボーナスCDとしておさめられたマリスカのソロ・アルバムで終了となる。