これから書くことは、サザンロック好きな方にはあまりにも当たり前の事だと思うが、お許しください。
以前どこかで書いたが、大昔12枚組の洋楽コンピを買った。当然買った当時は全曲通して聴いているはずだが、たまたま収録曲を眺めていてレーナード・スキナードの「スウィート・ホーム・アラバマ」と「フリー・バード」が収録されているのを発見した。
いわゆるサザン・ロックは得意分野ではなく、ジョージ・ハリスンやクラプトンとの絡みがあるバンドとかはなんとかわかるが、レーナード・スキナードは飛行機事故でメンバーが何人か亡くなった悲劇のバンドという記憶しかなかったので聴いてみたのだがびっくり。
「フリー・バード」がなんと9分以上ある!この洋楽コンピは基本シングル曲を収録しているのだが、調べたらシングルはもっと短いシングル・バージョンで発売されていたので、このコンピにはアルバム・バージョンが収録されているようだ。
で、曲の途中からテンポが上がって4分以上怒涛のギターソロが続くのだ!なんじゃこれは!と思って、ベスト盤でも買ってみようかな、と最初は思ったのだが、この曲が収録されている"Pronounced 'Leh-'nerd 'Skin-'nerd"(邦題:レーナード・スキナード)にこの曲のデモ・バージョンがボーナス・トラックとして収録されている事を知って、こっちを買うことにした。というのは、9分以上あるにもかかわらず、最後がフェイド・アウトなのだ。最後はどうなるんだろうと気になっていたが、デモ・バージョンは11分以上あるので、こっちはエンディングまであるのかも、という期待があったのだ。
で購入して早速聴いてみたら、デモなのでベーシックトラックのみでリード・ギターのオーバー・ダブは無いものの、ちゃんとエンディングまで入っていた。
そのエンディングが笑ってしまうほどくどい!ランド・ファンク・レイルロードの「ハートブレイカー」あたりより数倍くどい!
個人的にはいかにも泥臭いサザン・ロックの良さが出ている気がして、可愛さまで感じて気に入ったのだが、メンバーもくどいと思ったのかそれともプロデューサーのアル・クーパー(このアルバムでは別名でキーボードも弾いている)がくどいと思ったのか、いずれにせよ9分バージョンが収録できたのだから、こっちを収録しても大して変らなかったんじゃないかと思うのだが、絶対11分バージョンの方がいいと思う。
ちなみに、ベースがいい意味で通常のベースっぽくないな、と思ったらベーシストがレコーディング直前に脱退(すぐ復帰)したのでギタリストの1人エド・キングが弾いているのだそうだ。なかなかにドライブ感があって素晴らしい。
こちらが正規のバージョン
こちらがデモ・バージョン
こちらはライブ。