"Gutra's Garden" Big Brother and the Holding Company

私が所有しているジャニス・ジョプリンは「チープ・スリル」「パール」「ザ・パール・セッションズ」だが、奥さんは(結婚前に発売されたものは)死後の発売を含めてほぼ所有している(ただ「コズミック・ブルース」だけ無いので今回注文した)ので、奥さんからかりで聴いていたのだが、死後に発売された「チーパー・スリルズ」というビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー時代の1966年のライブを聴いていてちょっとびっくりしたのが"Gutra's Garden" という曲である。
スタジオ盤には収録されていないので、このライブでしか聴けない曲なのだが、一瞬、ピンク・フロイドかと思われるインド音楽風の始まりで、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーというハンドはもともとはサイケデリック・ロック・バンドだった、ということが改めてよくわかる曲だ。ただし、途中で通常のブルース・ロックのコード進行になって一気につまらなくなるが。
ジャニス・ジョプリンのビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー時代は、このバンドの技術的な点はさておいて(「心のかけら」のギター・ソロは未だになんとかならなかったのかと思う)音楽的にには一番面白かった時代だと思う。
ジャニスはやりたい音楽をやるためにこのバンドを抜けたのだが、やりたいことをやったらそれが客観的に面白くなるかというのはまた別の問題だな、と改めて思う。

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