シューリヒトの「未完成」

シューベルト 交響曲第8番「未完成」
シューヒリト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1956)

前にどこかで書いたかもしれないが、子育て系のマンガブログをいくつかチェックしている。その中で、初めてクラシックのコンサートに行く話があって「運命」「未完成」「新世界」という、普段クラシックを聴かない人でも絶対に満足できるであろう鉄板のセトリ(笑)であった。
で、その方が事前勉強で曲を聴いたところ「未完成」だけは何度聴いても途中で寝てしまう、というくだりがあった。
それを見て、久々に「未完成」を聴こうかな、と思って、さて誰の指揮で聴こう、と考えた。で、シューリヒトなら安心して聴けるな、と思って探したが見当たらない。よくよく考えたらシューリヒトの「未完成」を所有していなかったのだ(汗)以前にも書いたが「未完成」は最近あまり進んで聴く曲ではないのですっかり無頓着になってしまっていた。
で、とりあえず、クナとフルトヴェングラーを聴いてお茶を濁して(って失礼だな)シューリヒトはオフィシャルのウィーン・フィル盤を急遽購入した。

第1楽章は、シューリヒトらしい若干早めのテンポが小気味よく、甘さに流されない峻厳な演奏。
第2楽章は、お得意の細かいニュアンス付けから醸し出される寂寥感がたまらん。
こんなにいい演奏をなぜ今まで買わなかったんだろう。