先日書いた"Najma Akhtar"であるが
https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2025/04/25/052206
デビュー当時はナジマ(Najma)名義という事で今回はこちらの表記で書く。
で、上記で書いた通り何枚か購入したのだが、5枚中2枚が邦盤と洋盤が重複という事になってしまった。
というのもまずは邦盤と洋盤が同じアルバムなのにジャケットが違う。さらに邦盤は日本語表記のみ。そうなると"Qareeb"が「カリブ」だとは気が付かない。カリブと言えばカリブ海"Caribe"だと思うではないか!ちなみに"Qareeb"はアラビア語で「近い」という意味だそうだ。
そして通販サイトには発売日を始め情報が皆無。
さらに上記でも書いたが個人のウィキペディアが無いのでディスコグラフィーを確認しようが無いのも痛かった。
というわけで今回入手したのは以下の通り。
"Qareeb"「カリブ」(1987)
"Naina"「ナイナー」(1989)("Atish"という洋盤は収録曲が同じ)
"Pukar"「プカール」(1991)
日本語盤解説によるとこの前にインドで録音したデビュー盤があるらしいがタイトルも載っていないので探しようがない。しかし世界デビューの初期の3枚はたぶんこれでいいのだと思う。
さて、インド系イギリス人ということでインド音楽かと漠然と思っていたが両親がムスリム、そして「カザル」というアラビア発祥でインド北部からパキスタンにかけて伝わる伝統的な詩の形式が元になっており、通常のインド音楽とは趣きが違う。言語もウルドゥー語(やはりインド北部からパキスタンにかけて使用されている言語)
最も顕著なのがタブラはあるがシタールが一切使用されていないことだ。替わりではないがサントゥールというハンマード・ダルシマーが使用されている。
そして西洋音楽的な味付けということでフレットレス・ベース、サックス、アコースティック・ギター、キーボード等も使用。ヴァイオリンはインド楽器としての使い方。
基本的には大好物な音楽。根音の半音上の音が頻発するのはヒルデガルト・フォン・ビンゲンを思い出すなあ。
アルバムを追うごとにさらに西洋色が強い曲や、他のアジアの音楽も取り入れられているようだ("Pukar"には明らかに中国音階の曲があった)ヴァラエティに富むのはいいが焦点がブレた感じもある。
"Qareeb"から"Neend Koyi"
"Qareeb"から"Qareeb"の中で最も西洋ポップスに近い"Apne Hathon"