ウルトラQ 19話「2020年の挑戦」

私にとってのウルトラQ というのはリアルタイムで見た時は幼かったので印象的な画面とかは覚えているものの、ストーリーの細かいところまではほとんど覚えていない。ウルトラマンウルトラセブンと違って、怪獣を倒すヒーローが出てこない分たぶん再放送も見ていなかったと思う(再放送があったかどうかもよくわからないが)
しかし、ちょっと前に「ケムール・ミステリー」というミステリー小説を読んで

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なんか無性にちゃんとケムール人が出てくる話を見たくなった。それだけを収録しているDVDを買う手もあったが、レンタル落ち全巻セットで廉価なものがあったのでせっかくなので買ってしまった。
で見てみてびっくり、こんなにもクオリティが高かったとは。(ここから書く分はここらへんに詳しい方なら何を今さら的な内容だと思うがご容赦)
シナリオ、映像表現、演出、まるで映画並みである。で思いついたのがこの作品はテレビの特撮の草分けである。つまりテレビにおける特撮作品のノウハウがまだ確立していない。なので(あくまでいい意味だが)テレビ用の手の抜き方がわからずに映画並のクオリティでやっていたのではないか、という事だ。
ウルトラマンウルトラセブンより前の作品イコールレベルが低い、というなんとく思っていたのがまったくの間違いで、子供向けというわけでもなく(いや多分カネゴンとかは子供向けなんだろうが)大変に見ごたえがあって劇場版1本を見たぐらいの重量感であった。っていうかちょっと細部を細かく展開すれば充分に劇場用映画になるな、これは。科学特捜隊隊長小林昭二のゲスト出演もうれしい。
これは全部見るのが楽しみになった。
ちなみに上記で覚えていた、というのが登場順にナメゴン、ぺギラ、M1号、ガラモン、カネゴン、ケムール人といったところ。