以前、ジョン・コルトレーンの"In Europe"という3CDBOXの話を書いたが
https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2025/05/25/065401
1965年の演奏しか聴いていなかったがせっかくなので他もきいてみることにした。2CD目がオーストリアのグラーツにおける1963年の演奏で、この音源ではすべてカバーが収録されており、コルトレーンのソフトな名演を聴ける。
そんな中「枯葉」が先日の1965年の2曲のように気に入ったので調べたら、正規録音はなく、この音源と同じ日付のライブ盤が他にも2CDセットとかで発売されていた。コルトレーン死後の発売ながら名演扱いであった(汗)
で、何が気に入ったかというと前半の半分に及ぶ演奏がピアノ・トリオでマッコイ・タイナーがとにかく素晴らしいのである。で、1965年の2曲もやはり同様であった事に気づいた。
勿論コルトレーンの演奏をすべて聴いているわけではないが、前半半分がまるまるピアノ・トリオという演奏を他であまり聴いたことがないのでなぜなんだろうと思って思いついたのが、ライブの意味合いの違いである。
正規盤でらライブと銘打たれているライブは発売前提のライブなので、通常のライブとは違った意図で演奏され、こういう死後発売の発掘音源は発売前提でないので上記のライブとは演奏の意味合いが違うのだ、ということである。
あくまで想像だが、発売前提でないライブでは、日頃の感謝を込めてマッコイ・タイナーに長いソロ演奏を許可していたのでは、と思いたい。