たまたまネットで見つけた。1970年代に活躍したスコットランド出身の女性ボーカルを擁するポップ・バンドで、ABBA が売れる前はヨーロッパのポップスの代表格だったとか・・・スコットランドといえばケルトである!(笑)
幸いに1stから3rdを収録した2CDットがお安く入手できた。(正確には1CDに1stとボーナス・トラック、2CDに2ndと3rdが収録されている)
ボーカルのサリー・カーの特徴的な声が売りのポップス・バンドという印象だが、ボーカル以外のメンバーはフルート、ヴァイオリン、キーボード、バグパイプ(スコットランド!)もこなすマルチプレイヤー揃いで、演奏自体は予想以上にしっかりしている。特にタイトなリズム隊は特筆もの。コーラスワークも素晴らしく、何曲かある男性ボーカルの曲もリードボーカリストと言われても遜色がない。
ボーナストラックの6曲はイタリア語によるカバーが含まれており、実は彼らはデビューがイタリアでその時に発売されたデビュー・アルバムに収録されていたが、ヨーロッパ発売のバージョンでその6曲が差し替えられたものらしい(つたない英語力で解説を読んでみた)
「コンドルは飛んで行く」(サイモン&ガーファンクル)「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」(タミー・テレルとマーヴィン・ゲイ)のイタリア語カバーはなかなかに面白い。モータウン・サウンドもメンバーがそつなくこなすのは驚異的である。
ボーナストラックに「スーパースター」とあるからカーペンターズかと思ったら「ジーザス・クライスト・スーパースター」の「スーパースター」だった(汗)
個人的には大ヒットしたというシングル曲よりは、アルバム収録の曲の方が単なるポップス・バンドらしからぬ実力や工夫がみられて面白く感じられた。
しかし(このバンドに限った事ではないだろうが)2nd,3rdとポップスとしての完成度は高くなってゆくが、1stにあったような「なんでもやってやろう」という冒険的な曲が無くなってきたのは寂しい。まあ、売れたらそれを維持しようとレコード会社からの圧力もあるだろうししょうがないのかもしれないが。
日本語のウィキペディアは無いがヒットしたという1stシングル"Chirpy Chirpy, Cheep Cheep"(1970)は「チピチピ天国」という邦題で日本でもヒットしたらしい。私が意識してリアルタイムで洋楽をラジオ等で聴き始めたのはその後だったからこれは記憶にないなあ。なんか「ロコ・モーション」っぽい部分があるのはご愛敬ととらえていいのか?
シングル曲よりはアルバム収録曲のほうが面白いと書いたが例えばこのThe Sun in Your Skin"もなかなかにドラマティックな仕上がり。