21世紀の精神正常者たち

「21世紀の精神正常者たち」モルゴーア・クァルテット
このタイトルをみて、プログレおじさんが興味を持たないわけはない(笑)
往年のプログレの名曲を、クラシックの弦楽四重奏団が演奏するCD、もしかして、と思ったら日本のカルテット、日本人じゃないとこんなことはしない気が・・・(笑)
解説にもあるが、今までクラシックの演奏者がプログレに限らずロックを演奏した場合、リズム感の違いが明らかで、お世辞にも成功した例を知らない。(オーケストラとの共演ならば、アレンジの工夫や、オケにロックのリズムをとらせないようにしたりして、成功する例はある。ルネッサンスやキャラバン等)
そこら辺を考えると(変な言い方だが)クラシックもやっとロックに追い付いてきたか。
曲目は以下の通り。
1. 21世紀のスキッツォイド・マン (キング・クリムゾン)(このタイトルなんとかならんか!「21世紀の精神○常者」じゃだめなのか!)
2. 月影の騎士 (ジェネシス)
3. 悪の教典#9 第一印象・パート1 (EL&P
4. 太陽讃歌 (ピンク・フロイド)
5. マネー  (ピンク・フロイド)
6. メタルマスター (メタリカ)
7. アフターグロウ (ジェネシス)
8 .クリムゾン・キングの宮殿 (キング・クリムゾン
9 .同志~人生の絆、失墜(イエス)  試聴する  
10. 暗黒 (キング・クリムゾン
個人的には「月影の騎士」と「悪の教典」が圧巻だった。ここまでやられるとそれぞれのアルバムまるごとやってもらいたい気がする。
悪の教典」では、オリジナルのスタジオ盤では"We've got thrills and shocks"の歌詞のところで、編集で伴奏が一瞬カットされる仕掛けがあるのだが、それを演奏で再現しているところが凝っている。

ちなみに「ディストラクション」(1998)という同傾向のCDが出ているが、現在入手不可状態、寡聞にして知らなかったのがいけないのだけれど、なんとかならんか!