2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

マゼールのシベ2、シベ1 指揮者を選ぶシベリウス

シベリウス 交響曲第2番ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1964)ロリン・マゼール指揮 ピッツバーグ交響楽団(1990)シベリウス 交響曲第1番ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1963)ロリン・マゼール指揮 …

「娘の朝」と「私の声域」

娘の朝中学生になった娘であるが、小学生の時とは自覚が変わってきたのか、朝、あれほどうるさく奥さんに起きるようにどならてもなかなか起きなかったのが、中学生になったとたんにちゃんと自分から起きるようになった。精神的にも成長してきているのだな、…

八戸の白岩

八戸の白岩先日の「コウモリ穴」http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/04/14の向こうにある「白岩」というものを見に行った。遊歩道と名がついているが、砂浜をのんびり歩くのではないのである。岩場の海岸線の危険を避けるために、急な坂の上り下り…

中津文彦「風の浄土」

風の浄土(2011)中津文彦中津文彦最後の「義経&蝦夷」小説である。第1章は、少年義経が鞍馬山から平泉へたどり着くまで、第2章は、遡って後三年の役後の藤原清衡が奥州藤原四代の礎を築くまで、第3、4章は、鎌倉に追われて義経が平泉へ戻ってから奥州…

マゼールのシベ5 シベ4 シベ3

シベリウス 交響曲第5番ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)ロリン・マゼール指揮 ピッツバーグ交響楽団(1990)旧盤、新盤ともに、いろいろとやっているのだが、やることなすことすべてが、この曲の本来の躍動感を台無しにして…

ホルスト・シュタインのシベリウス

シベリウス 交響曲第7番ホルスト・シュタイン指揮 NHK交響楽団(1987)ヤノヴィッツの「ドン・カルロ」で、イタオペを超越した音づくりを聴かせてくれたシュタインは、いずれはいろいろと聴いてみたい指揮者であったが、来日時にN響を振ったシベリウス…

デザイン変更

気分変えにデザインを変更してみました。 かちゃましくなりました(方言) 古いブログも、結局統合しました。

マゼールのシベ7 シベ6(新盤)

シベリウス 交響曲第7番 第6番ロリン・マゼール指揮 ピッツバーグ交響楽団(1992)マゼールのシベ7の新盤は、旧盤より所要時間が長い。あのティントナーよりも1分ほどかかっている。そしてうって変わっておとなしい演奏だが、虚仮脅し感は残っているし、…

マゼールのシベ6(旧盤)

シベリウス 交響曲第6番ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1968)ダメ元で聴いてみたマゼールのシベ6であるが、これはうれしい誤算だった。先日のシベ7のように虚仮脅しの面もあるが、一気呵成に展開しているため、虚仮脅しをうん…

マゼールのシベ7(旧盤)

シベリウス 交響曲第7番ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)マゼールのシベ7が、えらく評判が良い。ので、単独で買っても良かったのだが、実は単独で買うより全集BOXのほうが安いのだ(汗)最近はこういう逆転現象があたり…

中津文彦「義経の征旗」

「義経の征旗(旧題:秀衡の征旗)」(1998)中津文彦「政宗の天下」と同様、藤原秀衡が決起していたら、というシミュレーション小説。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/04/08新書版の「秀衡の征旗」で一度読んでいるが、文庫の「義経の征旗」が…

久々の蕪島

ウミネコ繁殖地として、国の天然記念物に指定されている蕪島へ久々に行ってみたら、ちょうど蕪嶋祭りだった。ちなみに地名が蕪島、神社名が蕪嶋神社なのだった。 とにかくいっぱいいる(笑) 風上に向かってきちんと整列 そして朝日

ベルクルンド&ロンドン・フィルのシベ6ライブ

シベリウス 交響曲第6番ベルクルンド指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2003)先日の7番と同じく、ベルグルンド&ロンドン・フィルのシベリウス・ライブ。6番のカップリングは5番と「トゥオネラの白鳥」(2003)ヘルシンキ・フィル盤とヨーロッ…

シベリウス交響曲第7番について

シベリウス交響曲第7番についてシベリウスの交響曲第7番は、通常の4楽章形式の交響曲の要素が単一楽章に詰め込まれている。よって、ゆっくりの部分は思い入れたっぷりに演奏し、アッチェレランドやテンポが速い部分は一気呵成に激しく演奏して、静と動の…

ベルクルンド&ロンドン・フィルのシベ7ライブ

シベリウス 交響曲第7番ベルクルンド指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2003)なるべく気になるシベ6、シベ7は揃えたいと思って調べたら、ベルグルンドが、ヨーロッパ室内管弦楽団との全集の後に、ロンドン・フィルとのライブで、6番、7番を残…

アブラヴァネルのシベリウス交響曲全集の残りとまとめ的なこと

シベリウス 交響曲第3番 第5番 第4番アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団(1977)牧歌的な第3は、アブラヴァネル&ユタ響の朴訥な響きに最も相性がいいかもしれない。第5も同様だが、あえて言えば第1楽章のミニマル的な部分はテンポを上げて欲しかった。…

ラヴィ・シャンカール・コレクション(10CD)

ラヴィ・シャンカール・コレクション(10CD)バングラデシュのコンサートやコンサート・フォー・ジョージ等でラヴィ・シャンカールの演奏は聴いていたが、レコードやCDは買ったことが無く(いや、アナログ時代1枚ぐらい持ってたかな)いつかは欲しい…

コウモリ穴と遊歩道

コウモリ穴と遊歩道当地の海岸に「コウモリ穴」というのがあって、以前から気になっていたのだが、いまいち場所がわからずに行けないでいた。本日は随分暖かくなったこともあり(20度!)ネットで詳細に位置を確認して行ってみることにした。漠然と、洞窟か…

シベリウス 交響曲第6番の第4楽章

シベ6の第4楽章シベリウスの6番について、いつもうるさく書いているのだが、第4楽章についての個人的な3つのこだわりを書きたいと思う。1つめは全体のテンポ、速すぎてもいけないが、躍動感を無くすほど遅すぎてもいけない。2つめは、ティンパニのロ…

アブラヴァネルのシベ6

シベリウス 交響曲第6番アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団(1977)こちらも朴訥な響きと上品なニュアンス付けが好演を生んでいる。毎度うるさくいうテンポ設定だが、かなり理想に近い。第2楽章がもうちょっとテンポを上げて欲しかったが。しかし、どこまで…

アブラヴァネルのシベ7

シベリウス 交響曲第7番アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団(1977)ユタ交響楽団は、特にテクニックに秀でているオーケストラではない。しかし、その朴訥な響きが逆に好感が持てる。アブラヴァネルも下品にならない程度のニュアンス付けが同様に好感が持てる…

アブラヴァネルのシベリウス交響曲全集

シベリウス 交響曲全集モーリス・アブラヴァネル指揮 ユタ交響楽団(1977)アブラヴァネルという指揮者は、まったく知らなかったのだが、ネット上でけっこう評判が良かったので買ってみる。アブラヴァネルは、オスマン帝国生れのユダヤ系スイス人、1903年生…

ヴァンスカのシベリウス

ヴァンスカのシベリウス先日ヴァンスカ盤で「タピオラ」を掴んだ!」と書いたのだがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/04/05/044705ある意味、ヴァンスカの演奏の真価に気付き始めた、ということかもしれない。テンポ的には例えば第6の第4楽章は…

デイヴィス バルビローリ のシベ7

シベリウス 交響曲第7番デイヴィス指揮 ボストン交響楽団(1975)デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団(1994)旧盤は、音価いっぱいに弾かせるのびやかな音作りは好感がもてるが、どうもこの人の演奏は心に染み入ってこない。第6では「腰」が無い、という表現…

中津文彦「政宗の天下」

政宗の天下(1996~1997)中津文彦若い頃、さかんに歴史ミステリーを読んでいた時期があったが、中津さんの作品は他の作家にくらべて地味で面白味が少ない、という印象があった。いわゆるミステリーにつきものの、名探偵役が快刀乱麻のごとき名推理を見せる…

土田よしこの「ぼんぼりボンボン」

土田よしこの「ぼんぼりボンボン」最近この話を娘にしたのだが、以前ブログ書いたつもりだったが、別ブログのコメントに書いたきりだったので書いてみる。以前書いた、ドラえもんの「オシシ仮面」と同様なのだがhttp://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20041123http…

ヴェルディ生誕200年

いつもは見たり録画したりしない「笑ってコラえて!」を、たまたま録画する気になって見てみたら、生誕200年ということでヴェルディの紹介をけっこう詳しくやっていたが、真摯な内容で好感が持てた。ワーグナーも同い年だから、どっかで取り上げられたりする…

荒木由美子の話

(昨日もどっかでやってたらしいが)先日の有吉弘行とマツコ・デラックスの番組で、1979~1980年のドラマ「燃えろアタック」を取り上げていたが、主演が荒木由美子であった。このドラマは見ていた無かったのだが、荒木由美子は当時群を抜いてかわいらしいア…

シベリウス 交響詩「タピオラ」聴き比べ

デイヴィスのシベリウス交響曲全集が挫折しそうなので、気分を替えて「タピオラ」の聴き比べをする。「フィンランディア」を始めとするシベリウスの交響詩は、大半が彼の若い時期に書かれているので、かなり分かりやすい音楽が多いのだが、この「タピオラ」…

中津文彦 邪馬台国の殺人

邪馬台国の殺人(2002)中津文彦邪馬台国の謎に迫るミステリー系は、けっこう出尽くした感があるが、これは意表を突かれた。一般に偽書と言われる古史古伝には、神武天皇の父とされるウガヤフキアエズの命の名を冠したウガヤ王朝が数十代続いた、という共通…