ティントナーのブルックナー
ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」ハース版ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1996)ブルックナー・リハビリ中であるが、ティントナーの「ロマンティック」の良さを改めて感じた。ゆったりとしたテンポで、キャッチャーな部分…
ブルックナー 交響曲第3番ノバーク1版 久々の聴き比べ先週はなぜか、ブルックナーの交響曲第3番ノバーク1版を集中して聴いていた。この版で所有しているのは、インバル、ティントナー、ヤング盤で、何回か書いてきている。http://hakuasin.hatenablog.co…
これで一段落(笑) 私は以前「第9は、すべてが昇華された無機質の世界、あたかも水晶の様な、真の天上の音楽」と書いた(こちら) それが基準なのでどうしてもベストは シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1961) となる。 ベスト第2…
ベスト1は決められず、ベスト1グループということでやはり マタチッチ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1967)(こちら) シューリヒト指揮 ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団(1964)(こちら) あと朝比奈さんだが、僅差で 東京交響楽団(1980)…
以前ブル3については 「現在存在するブル3のすべての版がさまざまな意味で中途半端である」 「人に薦められる理想の版や演奏が決めづらく、できるなら、1版、3版(改訂版)両方を聴いてもらって、補い合ってこの作品を愛でて欲しい」 と書いた(こちら)…
ある意味この曲は決定版というのがない。強いて言えばクナッパーツブッシュだが、やはり改訂版使用は割り引かざるを得ない。また第1稿は別曲ということでここからは外させていただく。 というわけて、以下はベター・グループ クナッパーツブッシュ指揮 ウィ…
ブルックナー交響曲第6番 インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団(1989) ブルックナー交響曲第6番 ティントナー指揮 ニュージーランド交響楽団(1995) ブルックナー交響曲第6番 ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団(1995) チェリビダッケは最近聴い…
ティントナー指揮 アイルランド国立交響楽団(1996) 前にちらっと書いたが、ヤング盤との関係をまとめると以下のようになる。 ティントナー 1872年稿 出版前(1991)の世界初録音 ヤング 1872年稿 出版後(2005)の世界初録音 さて、こちらもティントナーに…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) キャラガン校訂の世界初録音とのことだが、1番を聴き込んでいるわけではないので、今までのリンツ稿との差は今のところ私には分からない。 インバル盤(こちら)のほうが透徹性で勝っているが、…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) 習作時代のいわゆるヘ短調交響曲である。 珍しくインバル盤(こちら)より若干速めで、その分せわしなくなってしまった部分があるのが惜しい。 また、第1楽章、第4楽章の提示部の反復が無い。 …
ティントナー指揮 アイルランド・ナショナル交響楽団(1996) 久々にブル8ノバーク1版を、インバルとティントナーで聴き比べる。(こちら)鮮烈なのはやはりインバルであるが、ティントナーは、音符の一つ一つを、作為無く、真摯に、いとおしげに、大切に…
ある質問サイトに「ブルックナーの交響曲全集のお勧めは」という質問があった。 回答の中でだいたい共通して書かれているのが「インバルは第1稿使用のため一般にはお勧めできない」ということ。しかし、これは実に惜しいことだ。 インバルも、ついでにティ…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) さてティントナーの00番には同様に交響曲第4番の終楽章の別稿(1878)通称「民衆の祭」が収録されている。 ここらへんめんどくさいのだが、1878年に第2稿を作った後、終楽章のみ再度改訂(18…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) 以前、ティントナーは全部揃えられないと書いたが、やはり買っておきたくなる。何せ00番(ヘ短調)がインバルしか無いのはさみしいし、1番2番も聴いておきたい。 で、1番におまけとして交響…
今まで、ブルックナーのファンは、私を含めて、最終稿以前の稿は、漠然と最終稿の未完成品みたいな印象を持っていたような気がする。 ファンであれば初稿は一度は聴いてみたかったしがその手段が長らく無かった。 インバルによる初稿を多く含んだブルックナ…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1996) ティントナーは相変わらず遅い。若干遅すぎる部分もあるが、たまにじっくりと4番を楽しむのもいい。というか4番自体が随分久しぶりだ。 4番はアナログ時代クナとフルトヴェングラーを良く聴い…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1997) 以前ティントナーのブルックナーを揃えた時、7番がもれていたので、この機会に購入。相変わらず伸びやかで美しい。躍動感に欠ける時もある彼にしては躍動感がある。ただし、第1楽章で若干テン…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1996) ティントナーのブルックナーは徹頭徹尾美しい。もし欠点があるとしたら時折若干躍動感にかける点があるぐらい。この第5も第1、3楽章あたりはそういった点もある。(第3楽章は今まで聞いたこ…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1997) あまりに3番と8番がよかったので、全集は無理だが好きな9番と5番を買ってみる。どんなに気に入った演奏でも、ここはそう演奏して欲しくなかったなあとか、こう演奏するべきじゃないのかとか…
ティントナー指揮 アイルランド・ナショナル交響楽団(1996) 8番とのカップリングで、私にはありがたかった。以前にも書いたが、この習作の、規模は小さいがチャーミングなところが大好きで、それでも朝比奈盤以外なかなかいい演奏に出会えなかったが、こ…
ティントナー指揮 アイルランド・ナショナル交響楽団(1996) こちらも珍しいノバーク1版によるブル8。結論から先に言おう。インバルはノバーク1版とハース版、ノバーク2版との違いを明確に提示してくれた。しかし、ティントナーはノバーク1版が、ハー…
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) ノバーク1版によるブル3はめったに録音が無く、インバル指揮のみを愛聴していたが、ネットで上記の存在を知り聴いてみる。(版についてはこちらを参照) 2つの演奏はテンポがかなり違う。時間…