プログレ

アニー・ハズラム「不思議の国のアニー」(1977)

アニー・ハズラムのソロ・アルバムについては何回か書いているが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/08/30/050144 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/09/01/045306 なぜか1stソロである「不思議の国のアニー」については食指が動かなか…

King Crimson Cat Food Top Of The Pops

もう20年以上前の東京在住時に、近所にロックの海賊版ビデオを置いている店があって、けっこう買ったのだが、その中にキング・クリムゾンのものがあった。映像はいわゆる「太陽と戦慄」期のものなのだが、ジャケット写真がちょっと変わったものだった。真ん…

ジェフ・ベックとクラフトワーク

先日亡くなったジェフ・ベックであるが、昔からジェフ・ベック・グループとか、ベック・ボガート&アピスとか、欲しい欲しいと思いながらも、ついつい後回しになっていて、手元にあるのはヤードバーズ時代のアルバムと「ライヴ・ワイアー」(Jeff Beck With …

ジェネシス ライヴ・イン・ロンドン 1976

ジェネシスには"Seconds Out" (眩惑のスーパー・ライブ)というピーター・ガブリエル脱退後のライブ盤があって、チェスター・トンプソンがサポート・ドラマーとして叩いているのだが「ザ・シネマ・ショウ」1曲のみ、我が最愛のドラマー、ビル・ブルーフォー…

Pomme "Les failles"(2019)

1st は、オーソドックス感が強いと書いたが、こちらはいい意味で聴衆をそっけなく突き放すような、彼女の独自性が確立している。例えば、起承転結の「承」で終わってしまい、聴き手がぽつんと取り残されるような曲が何曲かあるが、それが全く不快ではなく、…

オーネット・コールマン「フリー・ジャズ」(1961)

ブログでは採り上げでいなかったが、以前、ジョン・コルトレーンにはまった時、フリー・ジャズの先輩格として、オーネット・コールマンも何枚か購入していた。それがこの「フリー・ジャズ」と、いわゆるゴールデン・サークル・ライブ2枚であった。久々に聴…

ケイト・ブッシュ「センシュアル・ワールド」(1989)

先日。注文したと書いたケイト・ブッシュであるが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2022/09/22/060148 「元ジャパンのミック・カーンや、ブルガリアン・ヴォイスのグループ、トリオ・ブルガルカが参加している」という「センシュアル・ワールド」の感…

ケイト・ブッシュの話

ケイト・ブッシュの「嵐が丘」(1977)は、リアルタイムでやはり衝撃的だった。そして、ピーター・ガブリエルのIII(1980)や"So"(1986)に参加しているのは勿論知っていたし、二人で抱き合っているだけの「ドント・ギヴ・アップ」のMVも持っている。CD…

「パッヘルベルのカノン」とでアフロディテス・チャイルド(ヴァンゲリス)の「雨と涙」

たまたま知ったのだが、かのバロック音楽の名曲「パッヘルベルのカノン」をヴァンゲリスが在籍していたアフロディテス・チャイルドが1968年にポップス化してシングル発売していたとは! こちらがアフロディテス・チャイルド「雨と涙」 youtu.be こちらが「パ…

元キング・クリムゾンのジェイミー・ミューアのその後

キング・クリムゾンのジェイミー・ミューアについては何回か書いているし、クリムゾン参加前に参加したデレク・ベイリーのアルバムも買ったりしていたが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060123/p1 後に復帰するものの、クリムゾンをやめた直後は仏…

ジミ・ヘンドリックスの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 」(と「リトル・ウィング」)

以前「ヘンドリックス・イン・ザ・ウェスト」について書いたことがある。 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20061012/p1 そこで、廃盤の理由が「寄せ集めの元音源が、それぞれフルで発売されてしまったから」と書いたのだが、それはそれで問題があった…

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス"1983... (A Merman I Should Turn to Be)"

先日の「アレサ・フランクリン「明日に架ける橋」聴き比べ」の記事で 「実は、他に聴き込みたいアーティストが出来て」 と書いたのだが、それはジミ・ヘンドリックスの事で、なぜ聴き込みたくなったか、という話は別の機会に。 で、どれも凄いのだが、ザ・ジ…

イエスの「危機」がまさかの

ビートルズの知識をアプデ(年寄が使うと痛いかな)していたが、それが一段落して、次はプログレの知識をアプデすることにした。そうしたら、イエスの「危機」のウィキペディアで アンダーソンはこの曲の着想を、彼のお気に入りであるジャン・シベリウス作曲…

ドルフィン・ブラザーズ「キャッチ・ザ・フォール」(1987)(スザンヌ・マーフィー、そして飯尾芳史)

待望の入手であるが、事情説明があいかわらず長くなる。Jansen/Barbieri/Karnの"Beginning to Melt"については何回か書いているが(例えばこちら) https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040912/p1 私が大好きな"The Wilderness"は以前貼り付けた。 http…

ノルウェン・ルロワ(とアラン・スティーヴェルとマイク・オールドフィールド)

最近、アラン・スティーヴェルのライブを久々に聴いて、 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20070420/p1 他のも聴きたいなあと調べたら、ほぼ廃盤か高値がついていてがっかりしたのだが、その関連でノルウェン・ルロワという、やはりブルターニュの歌手…

スパークスの話

奥さんが「スパークスって知ってる?」と聞いてきた。「名前だけは」と答えた。若い頃に、レコード店で「キモノ・マイ・ハウス」のジャケットを見て、印象深く覚えていたからだ。なぜ奥さんがスパークスの事を聞いてきたかというと、映画鑑賞が趣味の奥さん…

アン・オデールが、ジャパンのアルバムに!!(と、アン・オデールのソロ・アルバム)

アン・オデールについては何回か書いているが(当時はアン・オディールだと思っていた。ので今回この記事に合わせて全面修正した)(アン・オデル表記もある)ジャパンのクワイエット・ライフの最後の曲「ジ・アザー・サイド・オブ・ライフ.」のオーケストラ…

ジャンセン=バルビエリの話(と The Dolphin Brothers)

ジャンセン=バルビエリ Stone To Flesh(1995)Other Worlds in a Small Room(1996) 入手したのは大部前だが、当時は JBK 的なものを期待していたのか、1度聴いてそのままになっていた。最近また聴いてみたらどはまりしてヘビロテになった。発表年は後だ…

若き日の恥ずかしい思い出 再掲

以前、こんな記事を書いたのだが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20080711/p1 この記事の中の「hakuasin’s fotolife」は、ブログ移行の対象外だったらしく、ここにアップした写真は現在見れないことを最近気づいた(汗)せっかくなので、スマホで取…

ブルーフォード「ワン・オヴ・ア・カインド」(と UK )の話

ビル・ブルーフォード(未だにブラッフォードと書きたい!)のソロ・アルバム「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」は、さすがに一番好きなドラマーなので、アナログ時代も持っていたが、当時はフュージョンが嫌いだったので微妙な感じだった。それでも、プロ…

"A Time & A Place"の話 補遺

ELPの未発表ライブ音源の4CDBOX"A Time & A Place"をまた聴いている。以前書いた記事を読み返して、 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20100829/p2 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2018/11/27/050304 当時の感想で漏れていた事があっ…

ジャパンについてつらつら思う事

ジャパンの5枚目にして最後のスタジオ・アルバム「錻力の太鼓」は当時からあまり好きではなかった。なぜだろう、と思ったが先日の「その後のジャパンの曲構成の3本柱」という事を書いてわかった気がした。 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2022/02/…

BiSH のライブにイエスのラウンドアバウトが?

土曜日にベースの練習をした後、奥さんと買い出しに行った際、奥さんが「あれ?この曲さっき弾いてたやつ?」と聴いてきた。ベースの練習で、最後にジョージ・ハリスンの「二人はアイ・ラヴ・ユー」を弾いていて、そのまま車でも聴きたいと思って車でもCD…

久々の衝撃!不明を恥じる。ジャパンとジョルジオ・モロダー

昨日、ジャパンの「ベスト・セレクション」について触れたが、収録されている1979年のシングル曲「ライフ・イン・トウキョウ」のプロデュースと作曲(デヴィッド・シルヴィアンと共作)が、昨年、ドナ・サマーの件でさんざん熱く語った「シンセ・ディスコの…

ジャパン「果てしなき反抗」"Adolescent Sex"(1978)

ジャパンはリアルタイムに2ndからファンになった。後年、CDを買おうかな、と思ったときは廃盤状態で、店頭で「ベスト・セレクション」という日本編集のアリオラハンザ時代(3rdまで)のベストだけがあったので、それを買ってしばらく我慢していた。(ちな…

レイン・トゥリー・クロウ「レイン・トゥリー・クロウ」(1991)

ジャパンの元メンバーが7年ぶりに集結して作成したこのアルバムを久々に聴いた。デヴィッド・シルヴィアン以外のメンバーのアルバムは比較的定期的に聴いていたのだが、やはり例のいきさつ(ネットで調べてください)を知るとデヴィッド・シルヴィアンがか…

フランク・ザッパ"Baby Snakes"の映像

以前、パトリック・オハーンというベーシストについて書いたが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20060907/p1 彼が参加している時代の、フランク・ザッパのバンドのライブ映像があればなあ、と書いたのだが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/200…

「タルカス」とヒナステラ「アルゼンチン舞曲集」

以前、EL&Pの「トッカータ」の原曲の話で、アルゼンチンの作曲家、ヒナステラについて触れたが https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/05/22/045652 なんと、あの「タルカス」の元ネタであろうヒナステラのピアノ曲がある事を知った。 こちらがそ…

キング・クリムゾン「レディース・オブ・ザ・ロード」の帯

「レディース・オブ・ザ・ロード」というのは、いわゆるアイランズ期のキング・クリムゾンのライブ音源のコンピレーション・アルバムで、このブログでも時折触れた"The Collectors' King Crimson"シリーズでいくつも発表されていた音源から選択したものがC…

ジョー・ザヴィヌルの話(と、1970年代の音楽シーン)

以前、ウェザー・リポートについても色々書いたけれども、時折出てくる民族音楽趣味はキーボード奏者のジョー・ザヴィヌルで、ウェザー・リポート解散後はどうだったんだろう、と今更ながらに気になって調べてみたら、ソロや「ザヴィヌル・シンジケート」と…