2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

クレンペラーのブルックナー

ブルックナーは、欲しい指揮者は大体そろえていたのだが、クレンペラーだけが長らく廃盤状態だった。ところが2010年1月に生誕125周年ということで、すべて(4番から9番まで)が再発された。 が、その頃はオペラモードの真っ最中で、購入予定がはるか先まで…

幼き子らよ、我がもとへ(1995 邦訳:2007)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第2弾(シリーズ第3作)である。 前回の「蜘蛛の巣」が、なぜ邦訳の第1弾になったかというと、たぶん当時のアイルランドの一地方を舞台にしているために、当時のアイルランドの社会の仕組みの…

ワーグナー「ラインの黄金」

クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団 というわけで(こちら)待望のクナの「指環」1958年盤である。 前奏曲で地鳴りのような低音が響く。おお!オケが聴こえる(笑) 何度も同じような事を書いている気がするが、クナのワーグナーを聴くとほっ…

シモーネ・ヤングの「ニーベルングの指環」

以前ちらっと触れたが(こちら)うっかりしているうちに、昨年無事に完結した模様。 うーん興味があるが、もうそろそろ、オペラ・モードも終わりにしたいしなあ。

ワーグナー「神々の黄昏」

レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1990 ジークフリート:ジークフリート・イェルザレム ブリュンヒルデ:ヒルデガルト・ベーレンス ハーゲン:マッティ・サルミネン ヴァルトラウテ:クリスタ・ルートヴィヒ アルベリヒ:エッケハルト・ヴラシ…

ワーグナー「ジークフリート」

レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1990) ジークフリート:ジークフリート・イェルザレム ミーメ:ハインツ・ツェドニク さすらい人:ジェイムズ・モリス ブリュンヒルデ:ヒルデガルト・ベーレンス アルベリヒ:エッケハルト・ヴラシハ ファフ…

水樹和佳(水樹和佳子)

水樹和佳については何回か書いている(ので、興味のある方は日記検索してください) ふと思いついて、通販サイトで検索してみたら未購入のもの(「月子の不思議」「グレイッシュメロディ」)があったのでユーズドで購入した。 その「月子の不思議」の後書き…

蜘蛛の巣(1997 邦訳:2006)

ピーター・トレメイン 「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第1弾(シリーズ第5作)である。 本来「修道女フィデルマ・シリーズ」を読むために、トレメインの最初の邦訳「アイルランド幻想」(こちら)を読んだはずなのに、読んだら他の怪奇・幻想小説を…

ワーグナー「神々の黄昏」

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1987) いよいよ朝比奈さんの本領発揮というか「夜明け」「ジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」等、テンポはやや速めながら、まさに「朝比奈のワーグナー」と呼ぶにふさわしい名演…

クナッパーツブッシュの「ニーベルングの指環」バイロイト1958年盤

以前、クナの「指環」は、1956年盤はオケが引き気味だが1958年盤はオケが生々しいらしいと書いたが(こちら)いつも使っている通販では、この1958年盤が延々入手不可だった。 いつか何とかなるかなあ、と思って今まで来たが、朝比奈盤を聴いたり、他の「指環…

ワーグナー「ワルキューレ」より第2幕第3幕

レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1989) ジークリンデ:ジェシー・ノーマン ジークムント:ゲイリー・レイクス フンディング:クルト・モル ヴォータン:ジェイムズ・モリス ブリュンヒルデ:ヒルデガルト・ベーレンス フリッカ:クリスタ・ル…

ワーグナー「ジークフリート」

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1986) このオペラは、昔からそんなに面白いと思ったことがなかったのだが、軽快なテンポのせいか、かなり楽しめた。 朝比奈さんの「指環」を聴き始める前は、「管弦楽曲集」の「ニュルンベルクのマイスタージ…

「星を継ぐもの 02」星野之宣 原作 J・P・ホーガン(1978)

実は前回書いた時点(こちら)で既に第2巻が出ていた事を、つい最近知って、あわてて購入。 これはもうホーガンの「巨人たちの星」3部作+星野さんの「宗像教授シリーズ的地球発展史」という「共作」レベルである!!

ワーグナー「ワルキューレ」より第1幕

レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1989) ジークリンデ:ジェシー・ノーマン ジークムント:ゲイリー・レイクス フンディング:クルト・モル デアゴスティーニ・オペラである。とりあえず第1幕のみ見る。ゲイリー・レイクスは、ヘルデン・テノ…

ブラッドベリと萩尾望都(そして私とクナ)

というわけで(こちら)ハヤカワ文庫の「キリマンジャロ・マシーン」「歌おう、感電するほどの喜びを!」をユーズドで購入したのだが「歌おう、感電するほどの喜びを!」の後書きというか解説がおモー様(萩尾望都)ではないか! 当たり前といえば当たり前だ…

ワーグナー「ワルキューレ」

クレメンス・クラウス指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1953) レジーナ・レズニク(こちら)が聴きたくなって、クラウスの「ワルキューレ」を、彼女の出番を中心にざっと聴きなおす。 指揮がたとえクラウスでなくても、レズニクを聴くだけでもこの演奏には価値…

八戸の大仏神社

八戸に住んで、けっこう経つが、まだまだ通ったことのない道も多い。 地図であたりをつけたりして朝ドライブで未知の領域に行ってみるのが週末の楽しみである。 先日、畑の中の道を進んでいって、行き止まりのT字路で右に曲がる予定で、それは問題なかった…

I Sing the Body Electric

先日の「幻想と怪奇」(こちら)の第1巻で ブラッドベリの作品の解説で 短編集"I Sing the Body Electric!"に収録 とあった。 ???何か聞き覚えが・・・・と思ったら、ウェザー・リポート2枚目のタイトルではないか!(こちら)うーん、これは絶対ブラッ…

あらら・内輪話(1982)

山岸凉子 以前読んでいたマンガの、ワンシーンだけが印象に残って、タイトルがわからない、ということは得てしてあるものである。 山岸凉子が、子供のころの思い出として、貧しいながらも(いやそれだからこそ)大変しっかりした友達の家へ遊びにいったとこ…

青池保子とELP

小学校高学年ぐらいから少女マンガも読み出したことは、たぶん以前書いていたと思うが「りぼん」のちに「花とゆめ」系が中心(例外が萩尾望都)だったので、他の系列の作家は、勿論有名どころは名前や絵柄は知っていても、読んだ事がない場合が多い。 青池保…

手の中でリンゴを切り分け

先日のケンミンショーで 長野県民はリンゴをまな板を使わずに手に持ったまま簡単に切り分ける事ができる というのをやっていたが 母が津軽のせいか、私は普通に食後とかに、果物ナイフでりんごを手の中で切り分けて、自分で食べたり、家族に渡したりしていた…

「いろんな こ と」

大平シローが亡くなったそうである。 ほぼ同世代としては寂しい限り。 サブロー・シローの 「何考えとんねん」 「いろんな こ と」 「ひとつにせい、ひとつに」 のやりとりは、大好きだった。今でも、ちょくちょく口に出てしまう。

ワーグナー「ヴァルキューレ(ワルキューレ)」

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1985) というわけで、全部聴き終えたが、基本的な感想は第1幕の時と変わらない。 しかし、オケを前面に出すのは良いが、声が聴こえなくなる部分があるのはさすがにまずいだろう。 しかし、それを補って余り…

幻想と怪奇 全3巻 ハヤカワ文庫

創元の「怪奇小説傑作集」を読み終わって、長らくつん読状態だったハヤカワのアンソロジー「幻想と怪奇」をやっと読み始めることができる。 こちらはより現代に近づき、レイ・ブラッドベリ、ローバート・シェクリイ、フィリップ・K・ディック、シオドア・ス…

ワーグナー「ヴァルキューレ(ワルキューレ)」第1幕

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1985) 本当は全部聴いてから書くはずだったが、第1幕があまりに良かったので、途中経過として書く。 「ラインの黄金」では、オペラの性質上からか、オケが若干控えめな印象だったが「ワルキューレ」になって…

「ラインの黄金」聴き比べ

我が家には「指環」の全曲盤は、世評高いショルティ盤やベームのバイロイト盤は無い(が、必要性も感じていない)ので、そこらへんはご承知おきいただきたい。 それでも、激情のフルトヴェングラーのRAIローマ盤(1953)軽妙と分かりやすさのクラウスのバイ…

オノレ・シュブラックの消滅 (1910)

ギョーム・アポリネール 創元の「怪奇小説傑作集」(こちら)は、1〜3巻が英米編、4巻がフランス編、5巻がドイツ/ロシア編、という構成だが、現在4巻まで読み進んだ。 さすがにフランスは英米とは一味も二味も違うなあ、と思っていたら、以前早川書房…

ワーグナー「ラインの黄金」

レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1990) ヴォータン:ジェイムズ・モリス ローゲ:ジークフリート・イェルザレム アルベリヒ:エッケハルト・ヴラシハ ミーメ:ハインツ・ツェドニク フリッカ:クリスタ・ルートヴィヒ フライア:マリ・アン・…

ワーグナー「ラインの黄金」

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1984) ワーグナーというものは、一般的にねちっこいとか、こってりしているとか、そういった印象が強いと思うが、朝比奈さんが「楽譜どおりに、素直に」演奏すると、なんとすっきりしていることか、だからと…

ワーグナー「ニーベルングの指環」

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1984〜1987) オペラサイクルも締めくくりが近づいて、どうしても聴いておきたかったのが、朝比奈さんの「指環」であった。ブルックナーの名手であり、ワーグナーの管弦楽曲も素晴らしい出来だった(こちら)…