2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ペール・ギュント 正真正銘の全曲盤

グリーグ 劇音楽「ペール・ギュント」ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1987)バーバラ・ボニー(S)他マリナーの抜粋盤http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20110403は、歌はソルヴェーグ(S)の分しかないが、こちらはペール・ギュント(Br)をはじめけ…

グリーグのオペラ(とノルウェー中世史)

グリーグ 「オラヴ・トリグヴァソン(オーラヴ・トリュグヴァソン)」ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1992)ホーカン・ハーゲゴード(バリトン)ランディ・ステーネ(メゾ・ソプラノ)アンネ・イェヴァン(アルト)「ペール・ギュント」は声楽入…

親子短歌

親子短歌 先日奥さんが「卒業にあたって、親が短歌を詠まなきゃいけないんだけど」と頭を抱えていた。「あなた、書かない?」と言われたので、ひらめいたものを渡した。それがこれ 愛し子(いとしご)が 親越え行く日を楽しみに ピアノの腕が抜かれた如く そ…

ヤルヴィのグリーグ ピアノ協奏曲

ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1993)グリーグのピアノ協奏曲は、たぶんほとんどの人が知らない「グリュンナー=ヘッゲ指揮 キェル・ベッケルン:ピアノ」盤を愛聴しているが、http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20090622例のBOXに収録されてい…

グリーグの交響曲

グリーグ 交響曲ハ短調ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1988)さて、待望のグリーグの交響曲である。ネット上で「チャイコフスキーあたりの初期の交響曲を演奏会にかけるなら、そのうちの1回ぐらいグリーグの交響曲をかけてもバチはあたるまい」…

娘のドラムスとピアノ

毎度毎度の親バカ話で恐縮です。昨日は、娘の吹奏楽部の「納め会」というものだった。もらってきた下級生からの寄せ書きを見たら「先輩のドラムスをたたく姿がかっこいいです」「先輩のドラムスを見て、ドラムスをやりたいと思いました」等と書かれている。…

グリーグ三昧の開始(笑)

グリーグ 管弦楽作品全集ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1985~1992) さて、お待ちかねの(誰が?)グリーグ三昧の開始である(笑)手始めに、先日書いたヤルヴィのグリーグ管弦楽作品全集である。http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/01…

ステーンハンマルの交響曲 と簡単な総評

ステーンハンマル 交響曲第1番ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1982)ステーンハンマル 交響曲第2番ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1982)第1は、厳しくもおおらかな北欧の大自然を感じさせる、ある意味癒しの音楽。そして、1910年…

ステーンハンマルのピアノ協奏曲

ステーンハンマル ピアノ協奏曲第1番パーヴォ・ヤルヴィ指揮 マルメ交響楽団(1991)ルーヴェ・デルヴィンイェル:ピアノステーンハンマル ピアノ協奏曲第2番ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1990)クリスティーナ・オルティス:ピアノ1910年以前…

ステーンハンマル

ステーンハンマル 交響曲集、ピアノ協奏曲集ネーメ・ヤルヴィ&エーテボリ交響楽団、他アルヴェーンと並ぶスウェーデン・クラシック音楽の雄、ステーンハンマルの交響曲、ピアノ協奏曲、管弦楽曲集である。アルヴェーンはヴァイオリニストでもあったが、ステ…

アルヴェーン 交響曲全集 スウェーデン狂詩曲集

アルヴェーン 交響曲全集 スウェーデン狂詩曲集ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(1988~1992)やっとスウェーデンの作曲家アルヴェーンの番がやってきた(笑)http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2012/12/22h…

萩尾望都と一条ゆかり

萩尾望都と一条ゆかり先日古本屋で一条ゆかりの文庫版の「わらってクイーンベル」を買ったのだが、並録されている短編に「女性志願」というのがあった。読んで「????」と思ってネット上で調べたら、やはり萩尾望都の「マーマレードちゃん」に酷似してい…

グリーグ ホルベルク組曲

グリーグ ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)シモノフ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1994)グリーグの事を書いたので、家にあるCDをちょっと確認したら、一時期さかんに売られていた廉価のロイヤル・フィルハーモニー・シリーズがあった。…

グリーグのピアノ曲

グリーグのピアノ曲娘がピアノ教室からの課題曲を練習しているのを聴いて、やけにいい曲だな、と思ってタイトルと作曲者を聴いてみたら、グリーグの「トロルドハウゲンの婚礼の日」とのこと。最近またグリーグに興味を持ちだしたから、シンクロニシティか!…

グリーグについて

グリーグについてシベリウス、ニールセン、アルヴェーン(予定)と北欧の作曲家を聴いているが、グリーグは彼らに比べて知名度において1ランク上なので、随分前から知ってはいるつもりだが、ピアノ協奏曲やペール・ギュントがあまりにも有名で、その他の作…

クチャルのニールセン交響曲全集 とヴァンスカ盤再び

ニールセン 交響曲全集テオドレ・クチャル指揮 ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団(2005)テオドレ・クチャルという人は、全く知らないのだけれど、ネットで評判が良かったので気になって買ってしまった。全てではないが概ね弱冠遅めでしっとりとした…

ヤルヴィのニールセン交響曲全集

ニールセン 交響曲全集ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1990~1992)小細工なしのストレートかつ勇壮な演奏で、その分激しさのあまり細部がつぶれてしまう箇所があるのが惜しいが、もしかしたら入門的に聴くには最も最適な全集かもしれない。

ベルグルンドのニールセン交響曲全集

ニールセン 交響曲全集ベルグルンド指揮 デンマーク王立管弦楽団(1987~1989)突然マーラーを聴き始めてしまったために、ニールセンが中断してしまっていたが、ようやく再開することができた。第1、第2を聴いた後は、彼の3度目のシベリウス交響曲全集の…

ワルター 1952年の「大地の歌」2種

マーラー 大地の歌ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1952/5/15 16)カスリーン・フェリア(コントラルト)ユーリウス・パツァーク(テノール)ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1952/5/17)Live録音カスリーン・フェリア…

ワルターのマーラー第4と「復活」

マーラー 交響曲第4番ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック(1945)デジ・ハルバン(S)マーラー 交響曲第2番「復活」ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック(1957-58)エミリア・クンダリ(S)モーリーン・フォーレスター(A)元々チャーミ…

ワルターの「巨人」2種

マーラー 交響曲第1番「巨人」ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック(1954)BOXに収録の2種の「巨人」のうち、モノラルの方を先に聴く。全体に早めのテンポで、たぶん激烈な演奏なのだろうが、録音のせいかスマートに聴こえてしまい、大変物…

ライナーの「大地の歌」

マーラー 大地の歌ライナー指揮 シカゴ交響楽団(1959)モーリン・フォレスター:メゾ・ソプラノリチャード・ルイス:テノールリヴィング・ステレオBOXである。ライナーらしい小気味のいいストレートな演奏だが、その分若干ゴリ押し感のある部分が無きにし…

ワルターの「大地の歌」

マーラー 大地の歌ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック(1960)ミルドレッド・ミラー:Msエルンスト・ヘフリガー:T「大地の歌」は、既にシューリヒト、クレンペラーで充分満足しているのだが、BOXに入っていたので聴く。シューリヒトを「情熱…

ワルターのマーラー第9

マーラー 交響曲第9番ワルター指揮 コロンビア交響楽団(1961)なんとまあ、ロマンティックでとろけそうな演奏であろうか。その分若干もたれる部分もあるが、これもけだし名演であろう。クレンペラーはより客観的でありワルターは主観的だ。どちらを取るか…

クレンペラーのマーラー第9

マーラー 交響曲第9番クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967)この曲は「チンドン屋」ながらもかなりまとまりが良く、普遍的な魅力を持つに至っていると思う。クレンペラーは、テンポ変化、ボリューム・コントロール、うねり具合等、こ…

朝比奈隆のマーラー「千人の交響曲」

マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団(1972)手元になぜか朝比奈さんの「千人の交響曲」がある。アナログ時代に聴いていたショスタコーヴィチの第5が欲しくて買ったらついてきたのだ(笑)しかし、マーラー嫌…

クレンペラーのマーラー「夜の歌」

マーラー 交響曲第7番「夜の歌」クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1968)この7番はマーラーの交響曲の中では人気が無いそうだが、個人的には「脈略の無い展開」に、ある程度説得力があり、マーラーの中では逆に親しみやすい。例の複数…

ドホナーニのマーラー「悲劇的」

マーラー 交響曲第6番「悲劇的」ドホナーニ指揮 クリーヴランド管弦楽団(1991)第6も大概「胡散臭いチンドン屋」である(笑)脈絡の無さは第5を超えるか(爆)クレンペラーが第5、第6を一度も指揮しなかった、というのもそういうところか?クレンペラ…

ワルターのマーラー第5

マーラー 交響曲第5番ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック(1947)第5を聴いたばかりなので、ワルターもとりあえず第5を聴く。録音年からして当然モノラル。さて、以前私はこの5番を『「胡散臭いチンドン屋」の真骨頂』と書いたが、そういう…

ワルターのマーラーBOX

ワルター・コンダクツ・マーラー SONY録音コレクションワルターでマーラーは買わないといいながら、第1を聴く指揮者が決められずに悩んでいたら、これが廉価だったので買ってしまう(汗)第1(2種)第2、第4、第5、第9、「大地の歌」と「さすらう若人…