ワルターのマーラー第5

マーラー 交響曲第5番
ワルター指揮  ニューヨーク・フィルハーモニック(1947)
第5を聴いたばかりなので、ワルターもとりあえず第5を聴く。録音年からして当然モノラル。
さて、以前私はこの5番を『「胡散臭いチンドン屋」の真骨頂』と書いたが、そういうある意味下品な曲(マーラーファンの皆様ごめんなさい)を、このワルターのように、あられもなく下品に指揮すると(ワルターファンの皆様ごめんなさい)逆作用なのか、かえって上品で真摯に聴こえる、というのは目から鱗である。(先日のインバルを真摯と書いたが、格が違う)
今まで、マーラーが何をしたいのかもさっぱりわからなかったが、ほんの少しわかってきた気がする。
最初からワルターで聴けばよかった、とも思うが、今までいろいろ聞いてきたから、それがわかったともいえる。