小説

続あしながおじさんとロバート・バーンズ詩集

根をつめてケルト系を読み続けていると、ちょっとケルト疲れになって(笑)ちょっと軽いもの(というのも失礼だが)(でもケルト関係)を読んで一息つこうかとまたぞろ続あしながおじさんを読んでいる。あのレオノラ・フェントン(ブログ内検索してください…

ヴァージニア・ウルフとコーンウォール

図書館で「コーンウォール」というハードカバーの分厚い本を見つけた。コーンウォールと言えばアイルランド、スコットランド、ウェールズ、ブルターニュと並ぶケルト文化の残る地であり、アーザー王の父がイグレインを奪うために攻め入った地であり、トリス…

ジェローム・K・ジェローム  「ブルターニュのマルヴィーナ」

スコットランドのケルト神話とか民話の本が少ないと書いたが、やはりフィン・マックールやクー・フーリンを擁するアイルランド、アーサー王伝説の起源をもつウェールズが圧倒的に強い。なのでフランスの半島ブルターニュもスコットランドよりさらに少ない。…

夢のラウド F・マクラウド/W・シャープ幻想小説集

というわけで、図書館から借りてきたので優先的にこちらを読了した。「暗き名もなき者」では海の魔女キルステエン・マクヴリヒがアダムの最初の妻とあった。昨日、アダムの最初の妻ともいわれる魔神リリスについて書いたばかりでなのでびっくりした。マクラ…

続あしながおじさんのドラマ

以前「あしながおじさん」より続編の方が好きと書いたことがあったが、たまたま「続あしながおじさん」の海外ウィキペディアを見てみたら1981年にドラマ化されたとあった!いろいろ調べたが見る手段はなさそうだ(涙)ネット上では以下の写真しか拾えなかっ…

エドガー・アラン・ポーとハリー・クラークのイラスト

エドガー・アラン・ポーを読み直しているという話を書いているが、家にあるのは創元推理文庫の「ポオ小説全集」なのだが、勿論文庫でポーの小説が全部読めるというのは大変ありがたいのだが、例えばあまりに訳が古くてこの年寄りの私でも知らない言い回しが…

ヘリオガバルスの話

なんか突然、エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」が読みたくなり、その後また腰を落ち着けてポーを読もうかなと思いつつ、あまり内容を覚えていない「ウィリアム・ウィルソン」を読み始めたのだが、冒頭に「エラ・ガバラス」という聞き覚えの無…

赤毛のアンその後

ミーガン・フォローズ主演した「赤毛のアン」シリーズに出演した俳優さんのその後の姿との対比の動画があった。残念ながら密かに推していたマグ・ラフマンは無かった(涙) youtu.be

〈少女小説〉ワンダ-ランド 明治から平成まで

図書館で見かけて目次に「赤毛のアン」や「あしながおじさん」があったので借りてしまう。これもいろいろと勉強になった。寡聞にして、吉屋信子も松田瓊子(なんと野村胡堂の娘!)も令丈ヒロ子も氷室冴子も知らなかった(汗)不勉強でごめんなさい。やはり…

梓澤要「光の王国 秀衡と西行」(2013)

西行関連を検索して発見し購入した。後から気づいたが以前感想を書いた「井伊直虎 女(おなご)にこそあれ次郎法師」の作者であった。 https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/12/11/045400 西行は若き日と晩年の2回平泉を訪れているが、この作品は最…

「あしながおじさん」の「ジャーヴィ坊ちゃま」の原文

「あしながおじさん」にはアニメでも原作でもジャーヴィス・ペンドルトンの事を「ジャーヴィ坊ちゃま」とか「ジャーヴィ坊ちゃん」と呼ぶ場面がけっこうあるのだが、ふと原文ではどうなってるんだろう、と気になって調べたら Master Jervie とあった。え?マ…

別れろ切れろは、芸者の時に言う言葉

相変わらず前置きが長いです。子供の頃、テレビで見たコントや寸劇では、当時の大人にはたぶん誰でも知っていたであろう映画や芝居のパロデイ的なものがあって、例えば 「来年の今月今夜、再来年の今月今夜のこの月を、俺の涙で曇らせてみせる」 等、よく使…

高橋克彦「水壁 アテルイを継ぐ男」(2017 2020文庫化)未読

だいぶ前に ちなみに「火怨」と「炎立つ」の間は200数十年の開きがある。蝦夷の歴史も、中央と関わった時のみ残されているだろうから、この間の蝦夷の歴史を埋める小説は難しいだろうが、高橋さん、なんとかやってくれないだろうか。そうして、出来ればその…

北大路欣也版「剣客商売」第6作

今回の物語「婚礼の夜」は大治郎の友人浅岡鉄之助の婿入りをめぐる話なのだが、個人的に気になっていたのは、その婿入り先の(大柄なために何度も縁談が壊れたという)千代乃を誰が演じるか、という事だった。で、放送前の情報ではまったく女優名が挙がって…

九戸村 九戸神社 政實神社 九戸政実首塚 公孫樹 千本松

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「かたづの!」里中満智子(原作:中島 京子)

以前、南部家の清心尼を描いた「かたづの!」という小説を読んでみたい、と書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/11/22/083622実は、あの後購入していた。しかし、買うと安心して読むきっかけを無くす、というパターンで時が過ぎてしまった。…

北大路欣也版「剣客商売」第5作

北大路欣也版の「剣客商売」第5作が放送された。私には思い入れの深い「手裏剣お秀」である。 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/01/23/044343http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/11/03/045350 放送前から「あれ?」と思ったのが三冬役の…

「女が、さむらい」シリーズ 風野真知雄

風野真知雄は、ドラマ化された「妻は、くノ一」の漫画を読んだことがある。「大名やくざ」シリーズが面白いかな、と思って1巻目を買ったがつん読状態である。あ、歴史探偵シリーズも買ったはずだが見当たらない・・・・(汗)「女が、さむらい」シリーズは…

「井伊直虎 女(おなご)にこそあれ次郎法師」梓澤要

こんな小説があったとは、寡聞ながら知らなかった。2004年から2005年にかけて連載され、2006年に「女(おなご)にこそあれ次郎法師」のタイトルで単行本化、2016年に大河ドラマの制作の報を受けて「井伊直虎」をタイトルに加えで文庫化したもの。つまり、大…

阿弖流為・母禮と「嫁いでみてわかった! 神社のひみつ」岡田桃子 その2

先日、こんな事を書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/09/15/050027本文に「伝 阿弖流為・母禮の塚」を建てるきっかけの出来事が記載されていた。そもそもは、高橋克彦さんの「火怨」を読んでアテルイ・ファンになった若い女性が、ネットで募…

漫画版「剣客商売」第25巻について

大島やすいち版の「剣客商売」は24巻が原作の第15巻「二十番勝負」で、原作は残すところ最終巻の「浮沈」の分しか無い。だからけっこう覚悟して第25巻を買ったのだが・・・・タイトルが耳慣れないものばかり。池波正太郎、大島やすいちの他に脚色とし…

映画版「ライアの祈り」

待望の映画版「ライアの祈り」DVDが届いた。以前書いたように、http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/09/08原作の縄文時代の物語のカットがある、という事と、個人的に期待が大きすぎて逆にがっかりしたらどうしよう・・・・などの危惧を持ちなが…

北大路欣也版「剣客商売」第4作

北大路欣也版「剣客商売」第4作北大路欣也版の「剣客商売」第4作が、当地では遅れて放映されたものを録画して、やっと見た。これでやっと北大路欣也版の「剣客商売」を見ることができた。「陽炎の男」と「嘘の皮」を一つの話にまとめているため、破たんや…

「ライアの祈り」森沢明夫 とその映画化

「ライアの祈り」森沢明夫 とその映画化先日ちらっと触れたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/09/06/065330「津軽百年食堂」「虹の岬の喫茶店」等の映画の原作者としても有名な森沢明夫の「青森三部作」の第3作にして、やはり映画化された小説で…

加治将一「失われたミカドの秘紋」

加治将一「失われたミカドの秘紋」(2010)こちらのテーマは、中国史、そして漢字の成り立ちと聖書の関連、そして・・・。例えば元や清はモンゴルであり満州族である事は周知の事実である。周や秦は西方の辺境であるから純粋な漢民族ではない、という認識も…

加治将一「舞い降りた天皇」

加治将一「舞い降りた天皇」(2008)この作品から、日本古代史にテーマが移行する。(作者にとっての基本的なテーマは変わらないんだろうが)こちらも真偽のほどはさておいて、魏志倭人伝に登場する倭の国名のうち、伊都国に卑字が使われていない、というの…

加治将一「龍馬の黒幕(旧題 あやつられた龍馬)」(2006)「幕末 維新の暗号」(2007)

加治将一「龍馬の黒幕(旧題 あやつられた龍馬)」(2006)「幕末 維新の暗号」(2007)書店で「失われたミカドの秘紋」というタイトルの文庫を見つけて、面白そうだと買ってみたらシリーズだったので、最初から読んでみる。いわゆる「明治維新フリーメイゾ…

モンゴメリ「エミリーの求めるもの」

モンゴメリ「エミリーの求めるもの」結末はなんとなく想像できていたが、ちゃんとそこに収まるか、かなりやきもきする展開。しかし、こうやって納まるところに納まってみると、さんざん不快であると書いた前2巻も、モンゴメリの思う壺の伏線であるというこ…

モンゴメリ「エミリーはのぼる」

モンゴメリ「エミリーはのぼる」主人公の成長につれ、今までの困難に加え恋愛問題も当然起こってくるわけだが、やはり全てにおいて「アン・シリーズ」等よりも生々しい。勿論それがこのシリーズの特徴であり、モンゴメリが書きたかったことなのだろう。しか…

モンゴメリ「可愛いエミリー」(と自分話)

モンゴメリ「可愛いエミリー」前にも書いたかもしれないが、モンゴメリの「エミリー・シリーズ」を今まで読まなかったのは「自伝的要素が強い」という前評判だったからだ。他の作家なら気にならないが、なぜか作品の奥にモンゴメリ自身の生々しさが透けて見…