北大路欣也版「剣客商売」第5作

北大路欣也版の「剣客商売」第5作が放送された。私には思い入れの深い「手裏剣お秀」である。

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放送前から「あれ?」と思ったのが三冬役の杏の名前が無いことだった。
確かに原作でも大島やすいちの漫画版でも「手裏剣お秀」には三冬は出てこない。
しかし、上記にも書いた藤田まこと版「剣客商売」の「手裏剣お秀」は出てくるし(実は上記の後DVDを入手していたが、死んでいるはずのお秀の父親が生きていたりしてなんかあまり気にいらなくて感想は書かなかった)原作を2時間に延ばすならレギュラーとしての三冬を出してもよかったのではないか。
これはスケジュールの関係なのか、あまりに評判が悪いので今回出さずに次回からレギュラー交代でもあるのか?などと勘ぐってしまう。

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さて、肝心の今回の「手裏剣お秀」でであるが、前回のように2つの話を併せるのではなく「手裏剣お秀」一本を、細部を丁寧に描くことで2時間もたせている。
原作に出てこない、お秀の父が脱藩した藩の藩主役で市川右團次が出たりしている。
全体に破綻もなくうまく作ってあったと思う。
でも、個人的には又六の出る「悪い虫」とくっつけて、お秀とのロマンスも入れてほしかった。次回以降に期待。
斎藤工は、前回指摘した首が前に出る姿勢も直っており、殺陣もまずまずの出来で一安心。
お秀の比嘉愛未も凛とした女剣士ぶりで殺陣もなかなかのもの。今更だがこちらが三冬のほうがよかったか?
山田純大は歳を取るにつれ、だんだん父親(杉良太郎)の持っていたフェロモンを感じるようになってきた。
あと、山崎裕太を久々に見た。この人も37歳か・・・・
とにかく、次回以降杏が出るのであれば、上記記事で指摘した部分が直っていてくれることを祈る。