2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧
ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」の歴史的背景と概要 ホヴァーンシチナの歴史的背景とあらすじはウィキペディアで一度読んだだけではちんぷんかんぷんだったので、図にしたりして、なんとか理解した。 歴史的背景をおおざっぱに書くと皇帝アレクセイの異…
A・E・ヴァン・ヴォクト「非Aの傀儡 」(1956)ヴァン・ヴォクトを執筆(出版)順に読んでゆく予定だが、この作品は「非Aの世界」の直接的続編なので、先に読む。ちなみに「武器製造業者」にも「イシャーの武器店」という続編があるが、時系列的に「武器製…
ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」の版問題「ホヴァーンシチナ」は、ムソルグスキーがピアノ譜と歌唱譜を残したまま、未完の状態にあったオペラであるが(終結部も書かれていない)人によっては「ボリス・ゴドゥノフ」よりいい、という人もいるので、今回…
クロコーチ奥さんが録画して見ている横で、見るとは無しに見ていたのだが、単にやくざまがい刑事の話と思いきや、むちゅくちゃ奥が深そうで興味を持った。何かに雰囲気が似ているな、と思って調べてみたら、案の定原作の漫画のそのまた原作がリチャード・ウ…
A・E・ヴァン・ヴォクト「非Aの世界」(1948)こちらの作品は「武器製造業者」より手ごわい。「武器製造業者」は読者が五里霧中だが、こちらは主人公の記憶が何者かによって改ざんされている、という設定なので、主人公も五里霧中なのだ。記憶が云々という…
ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」ロイド=ジョーンズ校訂による原典版クラウディオ・アバド(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1993)アナトリー・コチェルガフィリップ・ラングリッジサミュエル・レイミーマルヤーナ・リポヴシェク、他どう…
A・E・ヴァン・ヴォクト「武器製造業者」(1947)シマックを読んだので、こんどはヴァン・ヴォクトの未読のものに挑戦する事にする。(ハヤカワはヴォクト、創元はヴォークト表記だがヴォクトで統一する)この人の作品は「ローラー・コースター(ジェット…
ジブリの「かぐや姫の物語」予告に対するコメント 作品自体も期待大だが、コメントに笑った。 http://gahalog.2chblog.jp/archives/52240059.html 姫の犯した罪と罰 >債務が残っておるぞ 劇爆
ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」マルク・エルムレル指揮 ボリショイ劇場管弦楽団(1985)エフゲニー・ネステレンコ(ボリス)アルトゥール・エイゼン(ヴァルラーム)エレーナ・オブラスツォワ(マリーナ)ヴラジーミル・アトラントフ(グリゴリー/偽…
クリフォード・D・シマック「中継ステーション」(1963)「都市」はけっこう読み返すのだが「中継ステーション」は久々である。それは「大事に読みたいのでおいそれと読み返したくない」という感情のような気がする(「都市」は気軽に読み返せるが、どちら…
進撃のねこネットで話題になった「進撃の巨人」ならぬ「進撃のねこ」
ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」(リムスキー=コルサコフ第二改訂版)ドブロヴェン指揮 フランス国立放送管弦楽団(1952)ボリス・クリストフユージニア・ザレスカリュドミーラ・レベデワリディア・ロマノヴァアンジェイ・ビエレッキキム・ボルイ先日…
ラヴェル ピアノ曲全集モニク・アース(pf)(マ・メール・ロワのみ イナ・マリカ)(1968)先日、タメがあり過ぎと文句を書いたモニク・アースのラヴェル ピアノ曲全集であるがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/10/18残りの曲を聴いたら、妙な…
クリフォード・D・シマック「超越の儀式」(1982)それぞれ異なった並行世界、別時系列から突然異世界へ放り込まれた5人の人間と1対のロボット、彼らを異世界へと放り込んだ者の意図と正体は?といった作品。落ちに肩透かしを食らった、というネット上の…
ようつべで「古風なメヌエット」を何曲か聴いてみた。速すぎると思ったギーゼキング タメが多いと思ったアース すっきりしているが、ちょっと速い、バッハが得意だというアンジェラ・ヒューイット ゆっくりのテンポだが、やはり若干のタメがあるサンソン・フ…
ラヴェル ピアノ曲全集モニク・アース(pf)(マ・メール・ロワのみ イナ・マリカ)(1968)以前にも書いたが、ラヴェルのピアノ曲全集は、奥さんの買ったギーゼキング盤を聴いていたのだが、彼はテクニック志向のテンポの速い演奏なので、もっとしっとりし…
ラヴェル「スペインの時計」アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団(1953)シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)ポール・デレーヌ(テノール)他こちらも基本的には「子供と魔法」と同様「クラシックであると同時に、こじゃれた上質な20世紀の音楽」なのだが…
ラヴェル「子供と魔法」アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団(1954)シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)ピエール・モレ(バリトン)ルシアン・ロヴァノ(バス)他作品としては「スペインの時」の方が古いのだが、CDの収録順でもあるし、実はそもそもこれ…
ラヴェルのオペラ以前のオペラ・サイクルの時にはラヴェルは興味の範囲外だったが、声楽の入った「ダフニスとクロエ」が良かったのでオペラも興味が湧いてきた。ラヴェルのオペラは比較的短い作品が二つ。喜劇的な「スペインの時計」(50分弱)と童話的な「…
ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」(1976年:ロイド=ジョーンズ批判校訂版)ゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場管弦楽団(1990)ロバート・ロイド(Bs)他1983年タルコフスキー演出版というわけでhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/10/12しり…
ムソルグスキー「展覧会の絵」(ラヴェル編)フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団(1957)ドホナーニ指揮 クリーヴランド管弦楽団(1988)予想がつく方もおられると思うが、先日のドホナーニの禿山の一夜(原典版)のCDのメインはこのラヴェル編曲の「…
ムソルグスキー「展覧会の絵」(自筆譜)小川典子(pf)(1997)ピアノ版の「展覧会の絵」は、アナログ時代に買ったワイセンベルグ盤で満足していて、CDになってもそれを買っていた。小川典子がドビュッシーの他に何があるか調べていたら、「展覧会の絵」…
ラヴェルのピアノ曲以前書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/09/30 ラヴェルのピアノ曲はギーゼキングによる全集(2CD)と、アルゲリッチのピアノ協奏曲の埋め草で聴いた。それぞれについて逐一書かないが、きらびやかながらも管弦楽に…
ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1955)ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1949)歌詞無しの合唱が実に効…
「虹を翔る覇者<デラックス・エディション>」レインボー本日長いです。 私は今まで「虹を翔る覇者」について勘違いしていたのかもしれない。 今まで思っていたのは アナログ盤とCDではミックスが違う。1.アナログ盤はベースがかなりひっこんでいる。2.…
ラヴェル ピアノ協奏曲ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)アルド・チッコリーニ(pf)クラウディオ・アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団マルタ・アルゲリッチ(pf)「左手のためのピアノ協奏曲」同様最晩年の曲だが、こちらは聴衆へ…
グスターボ・ドゥダメル昨夜のしゃべくり007で、嵐の松本潤が YOUTUBE で見て会いたい、と言っていた指揮者だが、その映像がたぶんこれであろう。「ウェストサイド・ストーリー」より「マンボ」 ベネズエラのユース・オーケストラということで、指揮者もオケ…
ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)アルド・チッコリーニ(p)「第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタインの依頼を受けて作曲された」というこの曲は、存在は知っていたが聴…
尾美としのりと「火の鳥」実写版奥さんと「尾美としのりってすごい役者だよね」という話から、奥さんは「時をかける少女」で初めて見てびっくりした、という話、私は「火の鳥」実写版で子役で出ていた話をした。かの市川崑監督、配役も超豪華だったが記憶が…
クリフォード・D・シマック「法王計画」(1981)今までのシマックの作品に比して、約倍ほどの長さの大作である。銀河系の果ての惑星でロボットが「宗教」を構築しているが、その真の目的は「超越的宇宙原理」の探究。その計画の一部である「幻視者」による…