ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」

ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」
ジャン・マルティノン指揮 パリ管弦楽団(1974)
アルド・チッコリーニ(p)
第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタインの依頼を受けて作曲された」というこの曲は、存在は知っていたが聴くのは初めてである。
聴く前は、言っても片手で演奏できる曲なんだろう、等と思っていたが、とんでもない難曲、かつ重厚、濃厚、深遠な曲であった。(最晩年の境地だろうか?)
第1楽章は、ラ・ヴァルスのように、混沌な中から音楽が浮かび上がってくる。こういうのがけっこう好みだったりする。