2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第1番~第13番

メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第1番~第13番メンデルスゾーンBOXであるが、とりあえず12歳から14歳にかけて作曲したという弦楽のための交響曲を聴いてゆく。「メンデルスゾーン家で毎週開催されていた日曜音楽会において演奏するために作曲された…

紫 ゴールデン☆ベスト

紫 ゴールデン☆ベスト紫というバンドが話題になった頃は高校生だったが、当時、邦楽初の12インチ・シングルという"FREE"を試しに買ってみた。A面の"FREE"は、あまり気に入らなかったのだが、B面が、既に1stに収録されていた"Do what you want"で、これ…

篠田真由美「龍の黙示録」

篠田真由美「龍の黙示録」もう随分前であるが、書店で「東日流妖異変-龍の黙示録」という文庫を見かけた。「東日流」ときて「龍」となれば、興味を持たずにはいられない。で、「龍の黙示録」シリーズの第2作だという事を知って、1巻を共に購入していたの…

ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲と室内楽

ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲ルビオ四重奏団ざっとした感想を述べる。弦楽四重奏曲第1番のびやかな癒しの小品。弦楽四重奏曲第2番声部のからみが絶妙で、これは傑作の部類ではないか。弦楽四重奏曲第3番5楽章形式の大曲。前半の3楽章は、短いパッセー…

北森鴻 浅野里沙子「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイル」

北森鴻 浅野里沙子「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイル」先日書店で見つけてびっくりして買ってしまった。北森鴻が早世したのは2010年で、こんな事を書いた。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2010/01/27その連載中だったのが「蓮丈那智フィールドフ…

ビートルズの日本デビュー盤が来る

ビートルズの日本デビュー盤が来るというわけでhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/05/12予約注文していたら昨日、1日前に届いてしまった(汗)給料日に合わせていたのにい(笑)当時日本で使用されたマスターテープからではなく、近年のリマスタ…

カレン・カーペンターの夢を見た

カレン・カーペンターの夢を見たゆうべ、カレン・カーペンターの夢を見た。コンサート前の客席で何やら親しげに話をした(英語がしゃべれないはずなのに)カレンは前髪ぱっつんだったので、かなり若い頃で、自分も若い感じだった。あろうことか、彼女の前で…

ショスタコーヴィチ 室内交響曲集(編曲:バルシャイ)

ショスタコーヴィチ 室内交響曲集(編曲:バルシャイ)ルドルフ・バルシャイ指揮 ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲をオーケストラ編曲したもので(収録順)第3番、第4番、第1番、第8番、第9番の5曲からの編曲…

イエス「時間と言葉」「イエス・サード・アルバム」

イエス「時間と言葉」「イエス・サード・アルバム」というわけでhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/04/05http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/05/19イエスの2ndと3rdを聴く。鳴り物入りでアトランティック・レコードと契約したも…

鯨統一郎 未読だったものをまとめて

本日仕事です。 鯨統一郎「すべての美人は名探偵である」「堀アンナの事件簿」をきっかけに、買ったままだった鯨統一郎を読む事にする。鯨統一郎の2大シリーズのヒロインが競演し、日本史をひっくり返すという「ずいずいずっころばし」の謎とそれに絡む殺人…

フレーイシュマンの歌劇「ロスチャイルドのヴァイオリン」(ショスタコーヴィチ補作編曲)

フレーイシュマンの歌劇「ロスチャイルドのヴァイオリン」(ショスタコーヴィチ補作編曲)ワシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団ヤツェク・ヤニスツェフスキ(バス)エレーナ・ガボウリ(メゾ・ソプラノ)アンドリス・…

ショスタコーヴィチ 交響曲第15番

ショスタコーヴィチ 交響曲第15番ロストロポーヴィチ指揮 ロンドン交響楽団バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団ショスタコーヴィチ最後の交響曲は、声楽が入るでもなく、標題付きでもなく、古典的な4楽章編成、久々に前衛性とモダニズムへ回帰しており、もし…

鯨統一郎「堀アンナの事件簿」「堀アンナの事件簿2」

鯨統一郎「堀アンナの事件簿」「堀アンナの事件簿2」音楽でも本でも、一人の作曲家や作家を集中して読む傾向にある。なので、鯨統一郎も一時期集中して読んだが、その後は書店で見かけるたびに気になるものは買ってはいたが未読のものが何冊かあった。しか…

ショスタコーヴィチ 映画音楽「リア王」

ショスタコーヴィチ 映画音楽「リア王」ミハイル・ユロフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団イレーナ・ザレンバ(Ms)スタニスラフ・スレイマノフ(Bs)映画音楽ではあるが、前半はほとんどオペラ、時折舞台となった時代を髣髴させるような古風な雰囲気を挿入し…

ショスタコーヴィチ 交響曲第14番

ショスタコーヴィチ 交響曲第14番「死者の歌」ロストロポーヴィチ指揮 モスクワ・アカデミー交響楽団バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団ソプラノとバスの独唱付き、かつ11の楽章を持つ変則的な交響曲でマーラーの影響が大とのこと。「リハーサルの最中にジダ…

リトル・フィートのライブ

リトル・フィート「ウェイティング・フォー・コロンブス(デラックス・エディション)」(1978)と言うわけで購入した。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/05/04ボーナストラック満載のリトルフィートのライブである。フュージョンもできるメンバー…

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第2番 ヴァイオリン協奏曲第2番

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第2番ポリャンスキー指揮 ロシア交響楽団イヴァシュキン(Vc)多くの疾患に悩まされていた晩年の作品。そのせいか、久々に前衛色が強いが「静」の要素が強い。個人的には大変好み。 ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第…

北村薫「ベッキーさん」シリーズ

北村薫「街の灯」(2003)北村薫の「ベッキーさん」シリーズ第1作である。何も知らない頃はシリーズ名からユーモア・ミステリーかしら等と思っていたが、全く違った。昭和初期、士族のお抱え運転手(当時としては珍しい若き女性)がベッキーさんなのだが、…

ショスタコーヴィチ 「お嬢様とならず者」 ロシアとキルギスの主題による序曲

ショスタコーヴィチ バレエ音楽「お嬢様とならず者」(アトヴミャーン編)ゴレンシュタイン指揮 ロシア交響楽団マヤコフスキー原作に基づき、アトヴミャーンが、既存のショスタコーヴィチの音楽を編曲してバレエ音楽に仕立てた作品とのこと。あらすじはよく…

ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」

ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」ロストロポーヴィチ指揮 ワシントン・ナショナル交響楽団ニコライ・ギャウロフ(Bs)バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団セルゲイ・アレクサシキン(Bsバス独唱と合唱付きの5楽章形式の交響曲。「バビ・ヤー…

ショスタコーヴィチ 組曲「五日五夜」

ショスタコーヴィチ 組曲「五日五夜」ジェイムズ・ジャッド指揮 ベルリン放送交響楽団ソ連、東ドイツの合作映画からの組曲。ストーリーはわからないが、クライマックスが「ソビエト軍による、ドレスデンのナチスからの解放の場面」との事なので、戦争プロパ…

ロバート・ワイアット "Eps"

ロバート・ワイアット "Eps"先日ロバート・ワイアットの「ナッシング・キャン・ストップ・アス」について書いた時に、ピーター・ガブリエルの「ビコ」のカバーを聴きたい、と書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/05/06入手した。アルバムか…

北村薫のミステリーエッセイ

北村薫「ミステリ十二か月」新聞に週一で1年間連載された、挿画を含めて文庫版でも見開き2ページ分の短い「子供向けの古今東西のミステリ紹介」エッセイと、その裏話、そしてその挿画(これがまた凝っている)を担当した版画家、さらに有栖川 有栖との連載…

横浜町 源氏ヶ浦

横浜町 源氏ヶ浦先日の地方紙に横浜町の源氏ヶ浦の紹介記事があった。前九年の役で安倍貞任は厨川柵で死ぬのだが、伝説ではどこまでも北へ逃げることになっている。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/05/26そこまでは把握していたのだが、貞任を…

北村薫「覆面作家」シリーズ

北村薫 「覆面作家は二人いる」(1991)「覆面作家の愛の歌」(1995)「覆面作家の夢の家」(1997)「円紫さんと私」シリーズに続く「覆面作家」シリーズである。「円紫さんと私」同様、高野文子のカバーや挿画がうれしい。深窓の令嬢が探偵、というパターン…

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番 交響曲第12番

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番ロジェストヴェンスキー指揮 ソ連国立交響楽団(1961)ロストロポーヴィチ(Vc)ポリャンスキー指揮 ロシア交響楽団(1997)イヴァシュキン(Vc)1959年作曲とのことで、私が生まれた年だ。本当に現代の作曲家だったと…

北村薫「朝霧」

北村薫「朝霧」(1998)「円紫さんと私シリーズ第5作は、また中編集(3作)の体裁に戻っている。私は最初作者は「円紫さんと私シリーズ」は前作で終わらせるつもりだった、と思っていた。それまで「私」の時系列に合わせて1年に1作のペースだったこのシ…

ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番 交響曲第11番「1905年」

ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番パーヴォ・ベルグルンド指揮 ボーンマス交響楽団(1975)クリスティナ・オルティス(pf)アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団(1958)ドミトリー・ショスタコーヴィチ(pf)1番同様に既存曲の借用…

ショスタコーヴィチ 祝典序曲 組曲「馬あぶ」

ショスタコーヴィチ 祝典序曲クチャル指揮 ウクライナ国立交響楽団「スターリンの死の翌年に完成されたことから、スターリン体制からの解放を密かに祝って作曲されたのではないかと訝る向きもある」という曲。交響曲第10番の時、スターリン体制終焉の解放…

北村薫「六の宮の姫君」

北村薫「六の宮の姫君」(1992)以前にも書いたが、もしかしたら私が初めて読む北村薫作品であったかもしれない「円紫さんと私シリーズ」第4作である。番外編と見る向きもあるが、これはシリーズのクライマックスであろう。なぜならば解説によると「私」が…