2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ショスタコーヴィチ 「新バビロン」 交響曲第3番

ショスタコーヴィチ 映画音楽「新バビロン」ジャッド指揮 ベルリン放送交響楽団私を含め「バビロン」ときたら旧約聖書時代の話かしら、等と思うと思うが、実は「パリ・コミューン」の話である。「パリ・コミューン」を描く事でソ連を正当化しようという意図…

リー・オスカーの「約束の地」と「ドーナツ・ホール」

リー・オスカーの「約束の地」と「ドーナツ・ホール」娘が最近ボカロの曲を、楽譜を買ったり耳コピしたりしてピアノで弾いている。弾きながら歌ったりもしている。それを聴いていて、ちょっとメロディが似てるな、と思って、はて何の曲だったっけか?と皆様…

ショスタコーヴィチ 歌劇「鼻」

ショスタコーヴィチ 歌劇「鼻」ロジェストヴェンスキー指揮 モスクワ・シアター・オペラ管弦楽団(1975)エドゥアルト・アキモフ(バリトン)ワレリー・ベリフ(バス)ニーナ・サスロワ(ソプラノ)ボリス・タルホフ(カウンターテノール)ボリス・ドルジー…

蝦夷館の桜

blog.livedoor.jp 蝦夷館についてはこちら http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/04/17/045851

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集6:ヴァンパイアの塔」エラリー・クイーン編「ミニ・ミステリ傑作選」

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集6:ヴァンパイアの塔」こちらもグリーン氏編集によるラジオドラマ集"The Dead Sleep Lightly"(グリーン氏による長い解説付き)に、短編「刑事の休日」を加え、さらにマジックとミステリー評論の大家、松田道弘の「…

「死神くん」の「心美人の巻」

「死神くん」の「心美人の巻」最近ドラマでやっているが、我々世代には懐かしい漫画である、コミックスで買ったことはないが、連載していた雑誌は結構見ていた。なので、最近ドラマ化きっかけで出た総集編的コンビニ本を買ったのだ、ドラマ版の第1回の原作…

猿ヶ森砂丘

猿ヶ森砂丘テレビ東京続きだが「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」のスペシャルで、日本一大きい砂丘、下北半島の猿ヶ森砂丘をやっていた。地元の人も知らない、ということだったが、私は日本一大きいかどうかは知らなかったが、砂丘の存在自体…

「YOUは何しに日本へ?」と津軽と南部

「YOUは何しに日本へ?」と津軽と南部昔に比べ、当地方でもテレビ東京の番組が数多くみられるようになった。最近は特にテレビ東京系の番組は面白いものが多く「YOUは何しに日本へ?」も大好きな番組の一つである。先日、青森にいる家族の元へ戻ってきた、とい…

ショスタコーヴィチ 交響曲第2番「十月革命に捧ぐ」

ショスタコーヴィチ 交響曲第2番「十月革命に捧ぐ」ロストロポーヴィチ指揮 ロンドン交響楽団(1993)バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団(1995)「楽章構成を破棄した単一楽章の形式、無調・27声部におよぶウルトラ対位法などの技法が見られる」(ウィキペ…

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集5:黒い塔の恐怖」

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集5:黒い塔の恐怖」引き続きカー研究家グリーン氏の"The Door to Doom"から、ラジオドラマの続き、オカルト色のある短編、ホームズ・パロディ、エッセイ、そして日本独自の趣向として江戸川乱歩の「カー問答」が収録…

ショスタコーヴィチ 交響曲第1番

ショスタコーヴィチ 交響曲第1番トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1944)ロストロポーヴィチ指揮 ロンドン交響楽団(1993)バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団(1994)「現代のモーツァルト」と喧伝され、ショスタコーヴィチが世界に認められるきっかけとなっ…

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集4:幽霊射手」

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集4:幽霊射手」3巻までは、カー生前に発行された短編集に収録された作品だったが、ここからはカー死後に発行されたカー研究家グリーン氏の編集によるレア作品集となる。第4巻と第5巻は"The Door to Doom"を2冊に…

ショスタコーヴィチについて

ショスタコーヴィチについてショスタコーヴィチについては、以前こんな事を書いた。http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/03/26/050023http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2007/09/04私はショスタコーヴィチに対して、やはり「ショスタコーヴィチ…

プロコフィエフ 交響曲第4番(改訂版)歌劇「戦争と平和」 交響曲第7番「青春」

プロコフィエフ 交響曲第4番(改訂版)コシュラー指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1981)ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団(2004)原典版から17年後、交響曲第6番を完成した後に、第4の素材を取捨選択し、選択した素材を徹底的に展開して、より大規…

カー短編全集 1 2 3

ジョン・ディクスン・カー「カー短編全集1:不可能犯罪捜査課」マーチ大佐を探偵役とする「不可能犯罪捜査課シリーズ」が6篇プラスその他の作品4編からなる。以前にも書いたが、不可能犯罪ものは、種明かしをしてみると多少の「肩透かし感」が伴うもので…

プロコフィエフ 交響曲第6番

プロコフィエフ 交響曲第6番コシュラー指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1980)ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団(2004)5番同様に第2次世界大戦の影響で生まれた曲だが、初演の大成功にかかわらず、ソ連政府から批判を受けて(ジダーノフ批判)演奏…

八戸市の「蝦夷館」

八戸市の「蝦夷館」当地には南部山公園というのがあり、アイスアリーナやプール等の施設や、ジョギング・コース等のある、なかなかに自然豊かな場所であるが、たまたま、そこの地名が「蝦夷館」であることを知った。東北や北海道には多くの「蝦夷館」の地名…

プロコフィエフ バレエ音楽「シンデレラ」

プロコフィエフ バレエ音楽「シンデレラ」アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団(1983)非常に完成度の高い抒情的な音楽であるが、もし「ロメオとジュリエット」よりもこの作品の知名度が低いとしたら、理由はただ一つ、「モンタギュー家とキャピュレ…

カーター・ディクスン「赤い鎧戸のかげで」

カーター・ディクスン「赤い鎧戸のかげで」「魔女が笑う夜」とこの作品の間には「ニューゲートの花嫁」と「ビロードの悪魔」という評判の良い作品があるのだが、今のところちょっとお高いので、安くなるまで待つつもり。さて、ドタバタ騒ぎに巻き込まれる天…

プロコフィエフ 交響曲第5番

プロコフィエフ 交響曲第5番コシュラー指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1978 1979)ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団(2004)ヒトラーのソ連侵攻を耳にしたプロコフィエフが、祖国愛に目覚めて書いたという曲。全体に、雄大かつ優美な曲で人気曲であ…

プロコフィエフ 歌劇「セミョーン・コトコ」歌劇「修道院での結婚(修道院での婚約)」

プロコフィエフ 歌劇「セミョーン・コトコ」ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団(1999)タチアナ・パブロフスカヤ(ソプラノ)エフゲニー・ニキティン(バリトン)エカテリーナ・ソロヴィエワ(ソプラノ)他ソ連誕生前のウクライナ内戦…

ジョン・ディクスン・カー「死が二人をわかつまで」カーター・ディクスン「魔女が笑う夜」

ジョン・ディクスン・カー「死が二人をわかつまで」この作品は「皇帝のかぎ煙草入れ」と「囁く影」の間の作品だが、いつものことながら、タイトルに魅かれて、慌てて購入したために、この順番になった。劇作家の婚約者が持つ銃が暴発し、著名な病理学者が負…

チェイン・リアクション

チェイン・リアクション元クルセイダーズのウェイン・ヘンダーソンが亡くなったというニュースがあった。(以前書いたかと思って検索したが書いていなかったのだが)大昔、埼玉時代にジャズ喫茶でアルバイトをしていたのだが、そこにあった笠井紀美子の「ROU…

プロコフィエフ 「アレクサンドル・ネフスキー」「イワン雷帝」

プロコフィエフ カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団&合唱団(1971)アンナ・レイノルズ(ms) プロコフィエフ オラトリオ「イワン雷帝」ムーティ指揮 フィルハーモニア管弦楽団(1977)イリーナ・アルキポ…

プロコフィエフ 交響的物語「ピーターと狼」

プロコフィエフ 交響的物語「ピーターと狼」アンドレア・リカータ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団語り:サー・ジョン・ギールグッド一時期ワゴンセール等にあふれていた、ロイヤル・フィルの廉価盤シリーズである。「ロメオとジュリエット」の時、…

プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」

プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団(1973)プロコフィエフの名は知らなくても「モンタギュー家とキャピュレット家」は「のだめ」やCMでお馴染なので、ある意味プロコフィエフ作品の中で最もポピュラーか…

ジョン・ディクスン・カー「囁く影」 カーター・ディクスン「青ひげの花嫁」

ジョン・ディクスン・カー「囁く影」 「吸血鬼」となると、いつものカーの怪奇趣味と思いがちだが、時代の流れとともに、カーの作風も徐々に変わってきつつある気がする。それは「皇帝のかぎ煙草入れ」もそうだったが、不可能犯罪のトリックが、より心理学的…

プロコフィエフ 交響曲第4番(原典版)「キージェ中尉」ヴァイオリン協奏曲第2番

プロコフィエフ 交響曲第4番(原典版)ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団(2004)前にも書いたように、この第4はほとんど別曲といえる改訂版があり、そちらはソ連帰国後の作品なので、もっと後から聴くことにした。バレエ音楽「放蕩息子」から題材が取られて…

プロコフィエフ 歌劇「炎の天使」 交響曲第3番

プロコフィエフ 歌劇「炎の天使」ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団(1993)ガリーナ・ゴルチャコワ(ソプラノ)セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)ミハイール・キット(バス)、他ワレリー・ブリューソフの小説を原作とするオペラである以下…

BOX三昧 ロック編

BOX三昧 ロック編 Little Feat 5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET私の年代のロック・ファンなら、リトル・フィートの「セイリンシューズ」というアルバムのジャケットを見て「なんじゃこりゃ?」と思った記憶があると思う。しかし、毎度のことながら、気…