プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット」

プロコフィエフ バレエ音楽「ロメオとジュリエット
プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団(1973)
プロコフィエフの名は知らなくても「モンタギュー家とキャピュレット家」は「のだめ」やCMでお馴染なので、ある意味プロコフィエフ作品の中で最もポピュラーかもしれない。
(ちなみに再結成後のELPもアレンジしてカバーしている)
後の管弦楽組曲版ではなく、バレエ音楽の全曲版なので2時間半の長尺曲である。初演で大酷評されて管弦楽組曲版を作曲した、というプロコフィエフお馴染の似たようなパターン。
ソ連政府からの要請か、それとも自分からショスタコーヴィチの轍を踏むまいとの配慮したのか、現代音楽的要素のほとんどない、美しく聴きやすく完成度の高い音楽である。
現代音楽的要素がほとんど無い、と書いたが唯一現代音楽っぽい部分が、大胆な転調のある交響曲第1番の第3楽章の流用部分である。