2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

クナのブラコン

ブラームス ピアノ協奏曲第2番クナッパーツブッシュ指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1955)クリフォード・カーゾン:ピアノ(ザルツブルク音楽祭)先日のあの巨大なブラ3と同日録音。ピアノ協奏曲でありながら、4楽章構成で、しばしは「ピアノ独…

フルトヴェングラーのブラ2

ブラームス 交響曲第2番フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1952)フルトヴェングラーのブラームスの交響曲は、1,3,4番を単独で持っていたが、2番は入手できなかったので、今回のEMI音源集は助かる。1952年ということで…

カンナ 奥州の覇者

カンナ 奥州の覇者高田崇史カンナ・シリーズ第4作目のテーマは「アテルイ」である。東北人としてはわくわくするのだけれど、カンナ・シリーズを読み始めるにあたって、いろいろとネットで見てみたのだが、ある人のブログに感想が書いてあって、それに対する…

フルトヴェングラー シューリヒト の box

フルトヴェングラーEMI録音集(21CD)"Wilhelm Furtwangler: The Great EMI Recordings"フルトヴェングラーのEMIにおける正式音源のボックスで、正直手元にあるものとかなりかぶる。かぶってもかぶって無いものを単独で買うとなると、やはりお得である…

クナのブラ3 1956年

ブラームス 交響曲第3番クナッパーツブッシュ指揮 ドレスデン・シュターツカペレ(1956)ウィーン・フィル盤の1年後ということで、ほぼ同じ演奏だが、オケの違いからか、こちらの方が、わずかに切り込みが激しく直線的かもしれない。ドレスデンの聴衆も、…

クナのブラ3 1955年

ブラームス 交響曲第3番クナッパーツブッシュ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1955)基本的なコンセプトは変わらないものの、やはりこの時代のクナは、テンポがだいぶゆったりしてきている。まさに巨人の歩み。ウィーン・フィルという事もあり、…

クナのブラ3 1942年

ブラームス 交響曲第3番クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1942)1944年盤の2年前の演奏で、ほんのわずかにおとなしい気がするが、ほぼ同様の演奏である。しかし、音があまり良くなく始終針音がする。その分1944年盤の方が分…

クナのブラ3 1944年

ブラームス 交響曲第3番クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1944)アナログ時代、発売と同時に世界のクラシックファンを仰天させたといういわくつきの演奏である。テンポの変化の振り幅が尋常ではない。部分部分がオペラのワン…

カンナ 鎌倉の血陣

カンナ 鎌倉の血陣高田崇史本屋で見かけて、好物である歴史ミステリーの香りがしたので買ってみた。読んでみたらシリーズ9作中6作目にあたり、シリーズ通してのテーマもあるようで、これは全巻買わねばならんではないかっ(笑)頼家、実朝が北条政子の実子…

クナのブラ2 1959年

ブラームス 交響曲第2番クナッパーツブッシュ指揮 ドレスデン・シュターツカペレ(1959)1959年の演奏ということで、1944年より滋味が増している。いわゆる「ブラームスは渋い」という意味の滋味ではなく、あくまでワーグナー的な滋味ではあるが。聴いてい…

クナのブラ2 1944年

ブラームス 交響曲第2番クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1944)こちらもうねりにうねっている。4番もそうだったが、まったく別の曲のように印象が違う。音も1944年にしては抜群にいい(放送用か?)ブラームスはシューリヒ…

クナのブラ4

ブラームス 交響曲第4番クナッパーツブッシュ指揮 ブレーメン国立フィルハーモニー管弦楽団(1952)さて、いよいよクナッパーツブッシュのブラームスである。フルトヴェングラーとは別の意味で激烈である。ワーグナー的にうねりにうねりまくっている。ブラ…

娘と「はじめの一歩」

娘と「はじめの一歩」娘が、同級生が描いた「ブロッコマン」のイラストを見て本物が見たい、と言うので、全巻ある「はじめの一歩」から「ブロッコマン」のシーンを探して見せたところ、全巻を読みたいという(笑)もう、あっという間に50巻ぐらいまで読ん…

ベルグルンドの「フィンランディア」

シベリウス「フィンランディア」ベルグルンド指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(1986)いずれ入手とはいえ、せっかくだから聴いてみたら、これは凄い。通常は勢いがいいだけの演奏が多い中、哀切感が尋常ではない。最初はあまり気に入らなかった曲…

ベルグルンドの「ペール・ギュント」

グリーグ 「ペール・ギュント」組曲ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(1971)以前マタチッチ、リヒテルのグリーグのピアノ協奏曲について書いたことがあったが(こちら)http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20090615実は店頭で安売りしていた某出版社のCD…

「蒼夜叉」高橋克彦

「蒼夜叉」高橋克彦高橋克彦さんの「蒼夜叉」を随分久しぶりに読んだ。 ファンだといいながら崇徳院の怨霊の話だったよな、程度しか覚えていなかったのだが、実はホラー仕立てでありながら「竜の柩」的、歴史考証からエイリアンを導き出す骨太な作品だった(…

フルトヴェングラーのブラ3

ブラームス 交響曲第3番フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1949)先日ブラームスについて「延々と裏メロが続いているように聴こえる」と書いた。さらにこの3番は1番と同様ベートーヴェンからの明確なパクリもある。しかし、こ…

コドモ警察に落合モトキ

コドモ警察に落合モトキ他の地方の方々には、何を今さら、な話ではあるが、岩手のテレビに遅れて入っていた「コドモ警察」が最終回を迎えた(ちなみに青森のテレビではようやく始まった(苦笑))時間が無かったので見れなかったのだが、終わったという事で…

シューリヒトのブラ2

ブラームス 交響曲第2番シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団(1966)先日ブラームスについて「延々と裏メロが続いているように聴こえる」と書いた。その意見はかわらないのだが、シューリヒトの手にかかると、なんとまあ心地良い音楽になるこ…

ブラームスの音楽

ブラームスの音楽ブラームスには有名な逸話があって(以下ウィキペディアより) ある婦人に送った扇には、シュトラウスの代表作『美しく青きドナウ』の一節が書かれ、さらに「遺憾ながらこの曲はヨハネス・ブラームスの作にあらず」と書き込まれている。 ま…

「天を衝く」と「炎立つ」

「天を衝く」と「炎立つ」高橋克彦先日の「風の陣」の最終巻を読んでから「火怨」「炎立つ」と再読を始めて「天を衝く」まで来たのだが、九戸政実が比内で戦った相手が、藤原泰衡に比内までともに落ち延びて、藤原の姓を授かった武士団というのが、出てくる…

「ガラスの仮面」名台詞カルタ CD付き

「ガラスの仮面」名台詞カルタ CD付きというのが出た。おまけのCD、メイン読み手が清水ミチコ一人一札のスペシャル読み手が以下のとおり安達祐実:北島マヤ杏:姫川亜弓野際陽子:月影千草京本政樹:速水真澄&聖唐人ケンドーコバヤシ:小林源造川平慈英:…

我が家のブラームス

我が家のブラームス例のクナッパーツブッシュ全集にブラームスの2,3,4番が収録されており、かなり異形の演奏として有名とのことで、いつか聴くためには、通常の演奏でちゃんと理解ておかねばならないということで、以前フルトヴェングラーで1,3、4…

ヤードバーズの2nd

Yardbirds(Roger the Engineer)(1966)ヤードバーズ昔、渋谷陽一の「レコードブック」というロックのレコードの紹介本があり、随分重宝したものである。その中でヤードバーズのジミー・ペイジが参加した「リトル・ゲームス」(このアルバムの次)の解説が…

ヤードバーズの1st

ファイヴ・ライヴ(1965)ヤードバーズ先日ヤードバーズ版「幻惑されて」を貼り付けたのだが、実はヤードバーズはちゃんと聴いた事がなかったので、この際聴いてみることにした。エリック・クラプトン在籍時の1stにしてライブアルバムであるが、大変に良…

シンシア・ヘイモン

シンシア・ヘイモンたまたま知った1958年生まれの黒人のソプラノ。 「トゥーランドット」のリュー Cynthia Haymon 仮面の「トゥーランドット」はグィネス・ジョーンズの模様。

イデオンのピアノ譜

ピアノ弾き語り サウンドアニメ 伝説巨神イデオン何回も書いている劇場版伝説巨神イデオン「発動編」の「イントロダクション」であるが、昔からコードをとって勉強したいものだとは思っていたのだが、耳コピでは限界がある。総譜は無理でもピアノ譜とか無い…

ティントナーのシベリウス再び

シベリウス 交響曲第7番ティントナー指揮 ノヴァ・スコシア交響楽団(1999)以前、この曲について 単一楽章の中に、4つの楽章の特徴をすべて織り込みながら、抒情性と深みと滋味が共存するという、個人的にはシベリウスの最大傑作だと思う。 と書いた。し…

「イデオン」の音楽

「イデオン」の音楽すぎやまこういちが音楽を担当した「伝説巨神イデオン」には交響曲「イデオン」という派生作品がある。アナログ時代からいつか聴きたい、聴きたいと思いつづけてここまで来てしまった(汗)最近、同じくすぎやまさんのドラクエの音楽には…

フォーカス III

フォーカス IIIフォーカス(1972)文字通りフォーカスの3rd、アナログ時代は2枚組の大作である。相変わらず、オールジャンル混合の、完成度の高い作品揃いだが、特筆すべきは26分の大作「アノニマス 2」で、そのほとんどがワンコードのインプロヴィゼ…