クリフォード・D・シマック「超越の儀式」(1982)
それぞれ異なった並行世界、別時系列から突然異世界へ放り込まれた5人の人間と1対のロボット、彼らを異世界へと放り込んだ者の意図と正体は?
といった作品。
落ちに肩透かしを食らった、というネット上の意見があったが、私はいかにもシマックらしい落ちだと思う。「大宇宙の守護者」から連綿と続く「シマック節」すなわち「人類の行く末、文明の行く末、宇宙の行く末」というテーマにブレは無い。満足満足。
さて、シマックの翻訳されている作品もこれが最後である。(「なぜ天国から呼び戻すのか?」(1967)のみ今回入手できなかった)
これで、最後まで大事にとっておいた「中継ステーション」を再読して、シマックも一区切りだな。