朝比奈隆のマーラー「千人の交響曲」

マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団(1972)
手元になぜか朝比奈さんの「千人の交響曲」がある。
アナログ時代に聴いていたショスタコーヴィチの第5が欲しくて買ったらついてきたのだ(笑)しかし、マーラー嫌いの私はまったく手をつけていなかたのだった。
さてこの8番は交響曲とは言っているが、後期ロマン派の世俗カンタータとしてとらえた方がいい。なので、他の曲に比して普遍性は増しているが、これだけマーラーチンドン屋ぶりを聴いてきてしまうと、若干物足りなくなってきているのは、はまってきたのか(笑)あぶないあぶない。
1972年といえば「朝比奈と大フィルが「討死に覚悟」で東京に乗り込んできた」というあの伝説のブルックナー第5の前年である。
http://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20081206
演奏は、当時の朝比奈さんらしい、堂々たるものだが、ブルックナーでは気にならない大フィルの非力さが、マーラーではちょっと気になる。標準では例のBOXのヤルヴィ盤で充分か。