ブーレーズ カラヤンのブル8

ブルックナー 交響曲第8番(ハース版)
ブーレーズ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1996)
というわけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/07/23
ブーレーズ唯一のブルックナーをユーズドで購入、かの朝比奈隆が7番を演奏した聖フローリアン修道院でのライブ録音である。
ネット上では、味もそっけもない駄演だとの意見もあるが、聖フローリアン修道院の長い残響にもかかわらず、精緻さを失わない見事な音作りで、何より楽譜通りなのが素晴らしく、変にロマンティックに演奏してブルックナーを台無しにする演奏よりよっぽどましである。これはブルックナー・ファンが聴くに値する演奏と言える。

 

ブルックナー  交響曲第8番
カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1988)
ブーレーズのブル8を聴いたので、随分前にワゴンで廉価だったので買ってしまったカラヤンのブル8をやっと聴く。カラヤンブルックナーは全集の時さんざんけなしたのに、なぜ買ったかというと、最晩年になって、カラヤンも以前とは変わった、というネット情報を見たからだ。
しかし、だまされた。カラヤンファンには「濃厚」に聴こえるようだが、カラヤンの特徴の一つである「だらしないレガート」満載の演奏で、こういうのを「口を開きっぱなしで、よだれを垂れ流しながらしゃべっているかのような演奏」というのだ。