グリーグの交響曲

グリーグ 交響曲ハ短調
ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1988)
さて、待望のグリーグの交響曲である。
ネット上で「チャイコフスキーあたりの初期の交響曲を演奏会にかけるなら、そのうちの1回ぐらいグリーグの交響曲をかけてもバチはあたるまい」的な意見があった。
チャイコフスキーの初期交響曲は知らないのだけれど、ピアノ協奏曲のような特徴的なフレーズがあるわけではないので、ピアノ協奏曲並みの人気曲にはなれないのだろうが、いかにもグリーグらしい、心に染み入る抒情的な音楽であり、もっと聴かれてしかるべきであろう。
グリーグチャイコフスキードヴォルザークとほぼ同世代、作曲年はチャイコフスキーの第1とほぼ同時期、かのブラームスの1番より10年も前の作品である。
しかも、グリーグ21歳の時の作品なのだ。大したものだ。