宮下富実夫「瞑想」「やすらぎ」

ファー・イースト・ファミリー・バンドというのは、クラウス・シュルツェがプロデュースしたこともあり、いつかちゃんと聴いてみたいと思っているうちに、現在入手困難、もしくはえらい高値がついてしまった(涙)
喜多郎が元メンバーだという事は知っていたが、リーダーであった宮下富実夫ヒーリング・ミュージックの大家になっていたということは寡聞にして知らなかった(汗)そっち方面の方々、ごめんなさい。
という訳で(たぶん)最初の2枚を入手。
「瞑想」は、これ以上ないというほどに最低限の音で構成されていて、聴く人によってはこれが音楽なのか?と思う人もいるかもしれない。
しかし、私は時折、押しつけがましさがまったく無い音楽が聴きたいなあ、と思う事があり、そんな時にいろいろとヒーリング系や、アンヴィエント系とを聴いてみるのだが、本当の意味で「押しつけがましさがまったく無い音楽」というのはそうあるものではない、というか、ミュージシャンであるなら、自分を表現するわけだからそんな音楽はまず作らない。そんな中で、これほどに「押しつけがましさがまったく無い音楽」というのは初めてである。これはある種勇気のいることだと思う。っていうか、これが日本的なのかもしれない。
「やすらぎ」は「瞑想」よりは音数は多いが、フォーレのレクイエムの第3曲 サンクトゥスを思わせる人声のコーラスを模した部分とかがありかなり好み。ただし「瞑想」が約50分だったので、こちらもそのぐらいの長さかと思ったらまさかの28分!で、終わった時「え?}とびっくりしてしまった、これはもっと長く聴きたかった。
いずれにせよあと何枚かは聴いてみたくなった。

上記のフォーレ云々の曲を貼り付けようと思ったが、ようつべに無い・・・