ジャンセン=バルビエリの話(と The Dolphin Brothers)

ジャンセン=バルビエリ

Stone To Flesh(1995)
Other Worlds in a Small Room(1996)

入手したのは大部前だが、当時は JBK 的なものを期待していたのか、1度聴いてそのままになっていた。最近また聴いてみたらどはまりしてヘビロテになった。
発表年は後だが、ある事情により"Other Worlds in a Small Room"から書くと、そもそも「未知への空間」"Worlds in a Small Room"(1985)という 日本制作の NASA の映像についてのイメージ音楽のアルバムがあり(未CD化)(日本からの依頼により制作)(この事はまったく知らなかった)
"Other Worlds in a Small Room"の後半は、その"Worlds in a Small Room"から4曲、そして前半が新曲が3曲という構成だが、旧曲4曲のトータルが20分弱、新曲3曲のトータルが30分なので、新曲の方が比重が高い。
さて内容は「NASA の映像」という事もあり、徹頭徹尾のアンヴィエント・ミュージック、最後の曲は、日本からの依頼という事からか、琵琶的な撥音のシンセサイザーが聴こえる。
新曲の方も、同じコンセプトであるが、ミニマルの傾向もある。2曲目は12:30というこのCD最長のトラックだが、ゆっくりと時間をかけて少しづつ音楽が盛り上がっていくさまは実に感動的。

"Stone To Flesh"(1995)もアンビエントではあるが、プリミティブでアグレッシブなリズムの導入もあり、こちらの方がバンド・ミュージックの雰囲気がある。
以前、JBK の"Beginning to Melt"について書いたが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040912/p1

ここで書いた「バルビエリの奥さんのボーカル曲が1曲はいり」とあるのが"The Wilderness"という曲で、今でも大好きなのだが、この曲のインスト版的な雰囲気の曲もある。

さて、この2枚のCD、言葉では非常に説明しづらいし、伝わらないと思うが、この手の音楽の中で個人的には一番しっくりする音楽で、もっとこの手の音楽をやってほしかった気がする。

この2枚のCDからの音源を貼り付けるべきだが、昔は無かった"The Wilderness"がようつべであったのを発見したので、嬉しくて貼ってしまう(笑)

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